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No弐-677  二刀流

 今日は2月2日。語呂合わせで浮かぶのは「夫婦の日」ですよね。

 「じ(2)いじ(2)爺じ」で「おじいさんの日」、「ず(2)つう(2)」で「頭痛の日」、「じ(2)んじ(2)」で「人事の日」というのがありましたが、ちょっと無理がありますよね?

 他にも「No.2の日」というのがありました。いきなりクイズです。

 

★No.2クイズ

①北海道に次いで広い都道府県はどこでしょう?

②香川県に次いで狭い都道府県はどこでしょう?

③富士山に次いで高い山はどこでしょう?

④関東平野に次いで大きい平野はどこでしょう?

⑤琵琶湖に次いで大きい湖はどこでしょう?

⑥信濃川に次いで長い川はどこでしょう?

⑦高山市(岐阜県)に次いで面積が広い市はどこでしょう?

⑧横手(秋田県)盆地に次いで大きい盆地はどこでしょう?

 

 「2」といえば、ふと思い浮かんだのが「二刀流」でした。1月31日(火)の朝日新聞朝刊の「リレーおぴにおん」は、「二刀流で行こう 大谷選手が呼ばれたわけは」(中村明さん 国語学者)がおもしろかったので、紹介します。 

 

★辞典の「二刀流」

 ①左右の手に刀を持って戦う剣術の流儀。

②酒も甘いものも好きなこと。

・二刀流から派生した「両刀遣い」も、意味は同じ。

 

★何が二刀流と呼ばれるか?

・同じ野球でも、左右両方の打席で打つスイッチヒッターは二刀流と呼ばれない。

・野球と卓球など複数のスポーツをたしなんでも、普通は「何刀流」と呼ばれない。

・「詩人で小説家」「歌手で俳優」も文学や芸能というひとくくりだからか二刀流とは呼ばれない。

・こうして見ると二刀流と呼べるものは意外と少ない。

・大谷選手は誰も挑戦しない、普通でないことをしたからこそ、呼び名として定着したのではないか。

 

★「二足のわらじ」

・「両立しないような2つの職業・立場を同じ人が兼ねる事」と辞典にはある。

・二刀流と呼ぶとしっくりこないけど、二足のわらじとなら言えそうな例は多い。

・本来は、ばくち打ちとそれを取り締まる岡っ引きのように「本質的に違う正反対のもの」の組み合わせだったが、正反対の意味は薄れていき、ただ2つの物を両立する場合にも使われる。

・けれど大谷選手が「二足のわらじ」を履いている、とは言えないだろう。

 

★「二」が付く言葉

・「二」がつく言葉には悪い意味のものも多い。

「二股をかける」「二の足を踏む」「二の舞を演ずる」「二番煎じ」「二の次」・・・。

・一つの物事に集中するのをよしとする文化、

 何かするからには一番を目指すべき、

 「ダメなら二番でも」というのは潔くない、

 という考え方があるのかもしれない。

 

 「酒も甘いものも好きな人」はたくさんいると思いますが、「二刀流」とは言わなくなりましたよね。大谷選手が「二刀流」の価値を高めてしまったんでしょうね。

 

 

 

 

 

昨日のクイズの答えです。

①岩手県 ②大阪府 ③北岳 ④石狩平野(北海道) 

⑤霞ヶ浦 ⑥利根川 ⑦浜松市(静岡県) ⑧松本盆地(長野県)