2月1日です。プロ野球は今日からキャンプイン。首都圏では中学受験でしょうか?
中学受験といえば、昨年12月3日(土)、1月28日(土)の朝日新聞朝刊の「変わる進学」にこんな記事がありました。
・東京都内の私立中の入試は毎年2月1日に初日を迎える。
・昨年2月1日午前に受験したのは約41910人(1都3県の公立小6年生の約15%)。
・ピークだった2007年(約43720人)、2008年(約42440人)に次ぐ多さ。
・教育費のかかる中学受験は、経済情勢の影響を受けやすい。
・不況になると受験者は減るのが一般的だが、コロナ禍で経済が停滞する中でも受験者は増えている。
・不安定な時代で、中学受験が安定的な投資(森下教育研究所代表)
・23年度入試では、共学化や国際化、大学の付属化などを図って人気を集める学校が目立つ。
★国際化・共学化
・目黒星美学園(女子校)は、23年度から「サレジアン国際学園世田谷」とし、共学化。
英語に特化したクラスを設けるなど国際教育にも力を入れる。今年の説明会には例年の5倍の参加者で反響が大きい。
・東京女子学園は、「芝国際」となって共学化。
12階建ての新校舎、インターナショナルスクールと連携した国際教育。「一般生入試」(2月1,2,3,5日)に計2801人出願。
・蒲田女子高は、「羽田国際」に校名を変更し、25年度は中学新設。
★大学付属化
・日本学園(男子校)は、26年に明治大の系列校になり、校名を「明治大学付属世田谷」とし、共学化。3日間の入試日程で例年の出願数を大きく上回る。
・流通経済大付属柏中(千葉県)、東京農業大第二高中等部(群馬県)が新設。
★理科教育の充実
・海城では、一昨年7月、新校舎「サイエンスセンター」完成。9つの実験室を備え、各階には化石や鉱物、動物の剥製などの展示が並ぶ。
グローバル教育、探究学習、海外大進学実績好調。2月1日、2日とも前年を上回り、過去10年で最多。
・桜蔭は、23年完成予定の新校舎に実験室のほか、新たに理科用の講義室を設ける。
例年500人台で推移した出願数は、今年は629人。
★キリスト教系の人気
・東洋英和女学院は、先進的なICT設備、他者への思いやりや献身といったキリスト教を軸にした人間性の教育。2日間とも前年を上回り、2日目は597人出願(近年にはない多さ)。
・湘南白百合学園は、生徒の自主性を重んじる取り組みや近隣男子校との積極的交流。
4種ある一般入試すべて前年を上回る。(26日時点で1.5倍)
★高大連携の魅力
・三輪田学園は、英語教育、法政大への独自の推薦枠、データサイエンスや人工知能が学べる法政大の講義への参加ができる。前年比の3~4割の増加見込み。
★男子伝統校の人気
・開成は、21年度に高校の新校舎A棟完成。今年、B棟、C棟完成予定。今年の出願者は過去5年で最多。
・聖光学院は、26日までに1022人出願。すでに前年を上回り、コロナ前に水準に戻る。
・栄光学園は、前年より66人多い816人が出願。
当分の間、私立中学の人気が止まりそうにありませんね。ただ、「小学校のうちにやっておかなければならないこと」を見失わないでほしいです。
あちらこちらで「国際」の名前があふれ、「どこの国際?」ってことになりそうですね。
日本人の「国際」への劣等感が反映しているように思えてなりません。
私なら逆にひらがなの校名、日本らしいネーミングを考えます。
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