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No弐-670  教師の魅力

 読売新聞の「教育ルネサンス」では、「〔先生〕第1部 向き合う」が8回(1月4日~1月24日)連載されました。

・いじめ、学級崩壊、不登校。長くなりがちな労働時間を嫌い、教員志望者は減り続ける。  

・今の学校には強い逆風が吹いている。

・でもそこには子どもたちのことを思って、子どもたちと向き合い続ける先生たちがいる。

 今日はそんな先生の中から2人の先生に注目してみます。がるべるの皆さんの刺激になれば幸いです。

 

①今井隆生先生(32) 飯能市立中学校体育教諭(1月4日)

・中学生の頃から体育教師が夢。日体大に進み、トライアスロンに熱中。

・卒業後に2年間実業団に入り、2015年に埼玉県の中学校教員になる。

・5年勤めた後、県の自己啓発休業制度を使い、駿河大3年に編入。駅伝部に入部。

・22年1月箱根駅伝出場。4区を走り、小田原中継所で中学校の教え子にたすきをつなぐ。

 

・今年度現場に復帰し、自分の変化を感じる。

叱ることが減った。子どもから考えを引き出そうと工夫する。

観察し、褒めて、励ますことも増えた。

 

・名言①「先生が本気で取り組み、心の根幹を動かせば子どもは変わる。

 たくさんの出会いと、子どもたちの成長に立ち会えることが醍醐味」

 

②相澤顕校長先生(59) 新潟県上越市立中学校校長(1月5日)

・2021年上越市の中学校に校長として赴任。

 教員(体育教師、柔道有段者)として2度、教頭、校長として4度目の現中学校勤務

・01年、不良グループ12人(茶髪にピアス、金属バッドで威嚇、非常ベル、爆竹、喫煙、授業を抜け出す)

・ある日の放課後、番長と数人の教員のにらみ合い。

 胸ぐらをつかまれ、「俺とあいつらのどっちを信用するんだ」(番長)

 「俺がお前をバカにしたことがあるか」と叫び返すと、番長の手から力が抜けた。

・翌日の夜、2人だけの食事に誘う。「本気で柔道をやらないか。番長なら強くなれるよ」

・不良グループは徐々に授業に戻っていく。

・手作りの時間割を渡す。勉強が苦手な子には本屋にドリルを買い行くのをつき合う。

・番長は、柔道部で猛練習、夏の県大会団体戦で上位入賞。活躍が認められ、高校進学。

 現在とび職4人を抱える会社の社長。

 

・名言②「先生次第で子どもは百八十度変わる。見放さなければ、必ず応えてくれる」

 

 定年後の夢は、居酒屋を開くことで、かつての教え子や教員が集い、胸の内を履き出せる場をつくりたいんですって。ぜひ私も訪ねてみたいです。