今日は、昨日の朝日新聞別冊「be」の「サザエさんをさがして」の「社会の窓」に注目してみます。皆さんはご存知ですか?最近、聞かなくなった言葉、死語ですよね。
「記者(54)の子ども時代、ズボンのチャックを閉め忘れた男子は『♪社会の窓が開いているよ~』とからかわれた」と書いてあります。私の子ども時代もよく使われていました。
★なぜ「社会の窓」と読んだのか?
・91年1月、朝日新聞の人気コラム「明るい悩み相談室」が謎に挑んだ。
・中嶋らもさん(回答者、コピーライター)が2週に分けて取り上げ、読者に情報を求めた。
・48年から一時期、NHKラジオ番組「社会の窓」が放送されていたことが判明。
★NHKラジオ番組「社会の窓」
・時事問題の深層に迫る硬派な内容が人気な番組。
・都内の私立男子中で社会科教諭のあだ名になる。
・この先生のズボンの前が常に全開で、それを生徒がからかい、いつしか前のボタンやファスナー自体を指すようになる。
・そんな真偽不明な逸話を引き合いに、紙面で笑いを誘った。
★TBSラジオ長寿番組「全国子ども電話相談室」
・小4男子が質問すると、回答者の永六輔さんが、NHK番組のことに触れ、
「普段は隠される大事な物が見えてくる」などと説く。
★米川明彦名誉教授(梅花女子大・俗語・流行語研究の第一人者)の解説
・もともと女子学生が、男性陣にズボンの前のボタンの閉め忘れを指摘するのに使った言葉。直接的ではなく、しゃれた表現になっている。(55年の週刊誌で)
・その後、時代を経て、この隠語が使われなくなった。
★男性用下着の変化
・96年5月11日の朝日新聞夕刊1面に「社会の窓消滅!?」の見出しが載る。
20代から30前後が対象の製品で、窓のない「前閉じ」が増え、人気。
・90年代海外の有名ブランドが、「ブリーフ」と「トランクス」の2拓に、両者の利点を併せ持つ「ボクサーブリーフ」を加えた。
・98年、国内ではグンゼが「BODY WILD」を発売。CMに篠原涼子さんを起用し、若者らに大ブーム。
・今もボクサータイプは最も売れ、前閉じの割合も高い。
社会科の先生のズボンの前が全開を人気のラジオ番組とかけて「社会の窓」と表現するなんてしゃれた中学生ですよね?死語にするのは惜しい気がします。
私の高校時代にもよく全開の先生がいらっしゃいましたが、古文の先生でした。「古文全解」かしら?
長年の謎が解けてスッキリしました。
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