昨年末12月23日に厚労省から2020年の都道府県の平均寿命が公表されました。
平均寿命は、No弐-490(2022年7月30日)で紹介しました。
2021年の平均寿命1位は、男性はスイス(81.60歳)、日本は3位、女性は日本(87.57歳)。
「健康寿命」は男性が72.68歳と聞いて、今もこの数字を意識しています。
センテナリアンについても、No321(2019年5月13日)、No607(2020年2月23日)で紹介しました。
国内では、153人(1963年)→69875人(2018年)457倍。
男女比は1(男):7(女)
1位がアメリカ、2位が日本。割合では、日本が1位でした。
都道府県別では、1位は高知(101.42人)で、上位10位までに中国・四国・九州から8県が入り、最も少なかったのは埼玉(33.74人)で、都市部で少ない傾向がみられました。
◎「平均寿命」その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きるかを予測した数値。
都道府県別は1965年から5年に1度調査。今回で12回目。
Q1.女性最長寿は、どこでしょう?①京都 ②熊本 ➂岡山
Q2.男性最長寿は、どこでしょう?①滋賀 ②長野 ③奈良
Q3.女性も男性も最短は、どこでしょう?①沖縄 ②青森 ③北海道
Q1.女性最長寿は、③岡山(88.29歳)
Q2.男性最長寿は、①滋賀(82.73歳 2回連続1位)
Q3.女性も男性も最短は、②青森(男性79.27歳10年連続、女性86.33歳5年連続)
・今回はすべての都道府県で寿命が延びた。
・1位と最下位の差 男性3.46歳、女性1.96歳 前回より広がる。
・全国平均 男性81.49歳(+0.72歳)、女性87.60歳(+0.60歳)
・厚労省が毎年公表する簡易生命表では、21年は男性81.47歳、女性87.57歳。
東日本大震災があった11年以来、男女とも10年ぶりに前年を下回る。
新型コロナウイルス流行の影響とみられる。
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12月17日日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」は「長寿の限界」についてでした。
・スコッチウイスキー「オールド・パー」のトレードマークでおなじみのトーマス・パーは、実在した英国人男性で、152歳まで生きたといわれる。
・ギネスブックに載る最も長生きした人は、フランス人女性のジャンヌ・カルマンさん。
122歳まで生き、1997年に亡くなる。
・国内の歴代最高齢記録は田中カ子(かね)さん。2022年、119歳で亡くなる。
・男性の世界最高記録は、日本の木村次郎右衛門さん。2013年、116歳でなくなる。
・120歳まで生きたとされた泉重千代さんは、戸籍記録に疑義があると指摘され、実際はもっと若かったようだ。
・戦前の日本人の平均寿命は、50歳に届かなかった。
・延びたのは栄養と公衆衛生の改善が大きい。乳幼児の死亡が戦後、大幅に減った。
★今後の予想
・65年の平均寿命 男性84.95歳、女性91.35歳(国立社会保障・人口問題研究所)
・センテリアン(百寿者)1万人突破(1998)→約9万人(2022)→13万3000人(2025)→25万6000人(2035)→53万2000人(2050)→54万7000人(2065)
・米ワシントン大の研究チームは21年「21世紀中に長寿記録は130歳に達する可能性がある」との論文を発表。
・ベストセラー「ライフ・シフト」では、日本で「07年に生まれた子どもは107歳まで生きる確率が50%ある」と予想。
・老化研究に携わるデビッド・シンクレア教授(米ハーバード大)は「今地球に暮らしている人のほとんどは100歳まで届くのを十分期待していい」
★スーパーセンテナリアン(110歳以上)
・78人(2010)→146人(2015)→141人(2020) 微減。
どうも人間の寿命の限界は110歳代~120歳くらいのようですね。
長寿の秘訣は「友人が多く、大家族でなく、家事や何でも自分でやる姿勢」がよいそうです。
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