昨年末12月21日に文科省がまとめた2021年度の「子供の学習費調査」の結果が翌日の22日(木)の各紙で紹介されていました。
★子どもの学習費調査
・学習費は、授業料、入学金、修学旅行費、学校納付金、塾など。
・1994年度から2年に1度実施。コロナ禍を受け、20年度は中止、昨年度実施。
・公私立の幼稚園~高校に子どもを通わせる保護者2万7257人が有効回答。
★学習費の1年間平均額
・公私立小中学高、私立高校で過去最高。
・公立小35万2566円、私立小166万6949円
公立中53万8799円、私立中143万6353円、私立高105万4444円
★学習塾への家計支出額
・小中学生の学習塾への年間平均支出は公立・私立いずれも過去最高。
・公立小児童8万1158円(18年度比2万7845円、52%増)、
私立小児童27万3629円(同8%増)
・公立中生徒25万0196円(同4万7231円、23%増)、
私立中生徒17万5435円(同14%増)
★学習塾に支出している家庭の割合
・公立小38.9%(同0.2ポイント減)、私立小73.0%(同2.1%減)前回からほぼ横ばい。
・児童生徒1人当たりの学習塾費は増えている。
★幼稚園から高校までの15年間の学習費総額
・15年間を全て私立に通った場合の学習費の総額は1838万円。公立の3.2倍
(幼92万円、小1000万円、中430万円、高316万円)
・15年間を全て公立に通った場合の学習費の総額は574万円。
(幼47万円、小211万円、中162万円、高154万円)
・どちらも過去最高。消費増税などの影響で塾への負担が膨らんだことが一因。
コロナ禍の影響で修学旅行費などが減ったが、塾の費用はそれを上回った。
・私立小の6年間の学習費は、999万9660円(同40万7515円増)
・公立小の6年間の学習費は、211万2022円(同18万5213円増)
・私立中の3年間の学習費は、430万3805円(同8万6633円増)
・公立中の3年間の学習費は、161万6317円(同15万4204円増)
・私立幼稚園の1年間の学習費は、30万9000円(同4割減)過去最低。
何でも値上がって家計の負担も大変です。教育格差がますます広がることも心配です。
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