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No弐-651  7

 三連休は、どちらかお出かけですか?私たちは、初めて舘山寺温泉に行ってきたので、連休はおとなしく過ごします。

 今日は1月7日。昨年12月24日(土)日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」に数字の7のことが書かれてあったのを思い出しました。

 皆さんは、「7」というと、何が思い浮かびますか?

 

 ラッキーセブン、ウルトラセブン、七夕、七福神、七草がゆ、七人の侍、荒野の七人・・・。

 

 他にも七曜、北斗七星、七味唐辛子、七不思議、親の威光を七光、トランプでは7並べ、セブンブリッジ、麻雀の役の七対子、西洋音楽の長音階、短音階は七音音階、日本の震度の最大値は7、日本の郵便番号は7桁、水球の1チームは7人、虹の色は7色・・・。

 

★ラッキーセブン

・ラッキーセブンの誕生は米メジャーリーグとされ、第7イニングの攻撃を意味する「lucky seventh」が由来。

・1885年、シカゴ・ホワイトストッキングス(当時)の優勝がかかった試合の7回、平凡なフライが風に舞いホームランになる。

その試合の勝利投手になったジョン・クラークソンが「lucky seventh」とチームを鼓舞するため表現したのが端緒。

・1917年頃、ニューヨーク・ジャイアンツが不思議に7回に運が良かったことがあり、選手たちが7回は運がいいと言い出し、他チームも真似て称するようになった。

・1960年刊行の「小学5年生」は「あらしをよぶラッキー7」と題し、7回に活躍した選手を紹介する記事を掲載。

 

★西洋の7

・キリスト教では7は完全数とされ、旧約聖書では神が6日間で天地を創造され、7日目は休み、安息日にした。

 7日目に体を休ませることが当時の人の体に染みついていて、7はそのリズムを思い起こさせる特別な数字。

 

★中国の7

・中国では、7を不吉な数字。死を恐れる文化もある。

・中国の旧暦7月は「あの世」の扉が開かれ、子孫がいない無縁仏が食べ物を求めてやってくる鬼月。

・今でも中国の一部、台湾、シンガポールでは無縁仏に供物をささげる儀式「中元普渡」が盛ん。

・亡くなった人を供養する法要も、初7日や四十九日など7日ごと。

 

★日本の7

・日本では7が幸福なイメージを持ち続けるのは、中国伝来の文化が変化し、七福神など幸福の象徴にみなされるようになったから。

・七福神は、もともと7名ではなく、中国の魏末期から晋の時代に俗世を離れ、哲学的な議論を交わした知識人「竹林の七賢人」に由来。

・七福神信仰の始まりは室町時代後期。

応仁の乱などの内乱で疲れた人々が、インドや中国、日本の神仏に幸福を祈った。

・島国の日本では古来、海のかなたから幸福が来ると考えられていた。七福神が船に乗っているのもそのため。

・江戸時代には七福神の社寺を巡る習慣が広がる。

 

・七草がゆ、七夕も奈良時代に唐から伝来した文化だが、後に徳川幕府がこれらの節目を祝日としたため庶民にも広まった。

・長い鎖国で中国とは異なる独自の文化に発展し、キリスト教や明治以降の西洋化も影響し、7に対する価値観が育った。

 

★マジカルナンバー(ジョージ・ミラー教授の1956年の論文、ミラーの法則)

・人間が瞬間的に保持できる情報の数は「7±2」。

・何の意味も持たない数字の羅列でも、7桁ずつ区切れば覚えやすくなる。

・7つの情報が取りそろうと、脳の短期的な記憶領域が満たされ、脳が「網羅した」と感じやすい。

・「七つの海」「世界七思議」「七つ道具」などが「世界中の」「全てそろった」と言う意味合いで使われる。

 

 いかがでしたか?ちょっと子どもに話してみたくなったでしょ?