昨日の定例「12月のがるべる」は、13人の方が参加してくださいました。
「教員」という仕事にとって研修は不可欠です。「研修なくして成長なし」のはず。
子どもに学ぶ楽しさ、学ぶ意欲を高めたいならば、自らが学ぶ楽しさ、学ぶ意欲をもつことなんですが、わかっちゃいるけど、日常のストレスや忙しさでつい忘れがち。
研修にもいろんな形の研修があります。大きな会場で有名な方のお話が聞ける研修もあります。お金と時間をかけた分、得るものが大きいこともあるでしょう。
私たちのこの小っちゃな研修会は、講師は、仲間か知り合い。でも参加費も交通費もかからず、時間も拘束されません。
平成25(2013)年12月17日(火)に渋谷の店に集まり、がるべる発足を確認しました。お陰様で9年が経ちました。
コロナの影響でLINEとZoomを使い、オンタイムで参加できる方、一部だけ参加できる方、会終了後に学びを伝えてくださる方、いろんな参加の仕方をしてもらってます。
どんな形にせよ、学び合えるから楽しい、きっといつか子どもに還元できると信じてます。
学んだ実践は、積もれば山となる。これからも小さな積み重ねを続けていきましょ!
第1部の「最初の近況報告と現場の情報交換」では、こんな情報が寄せられました。
・今週に入って学級閉鎖。
・持久走大会(蕨市の小学校)地域の方も見に来る恒例行事。各学年、男女別で順位を競う。
・通知表2期制。落ち着いて12月を過ごすことができる。
・給食「黙食緩和」はなし。中学校は、「お代わり」は生徒、食後ならマスクをして近くの人会話も可。小中学校はアクリル板使用。
・昨日まで林間学校。(9月実施予定が12月に延期)
・病院では、薬だけもらいに来る患者さんの増加。喉の痛みを和らげるお薬の在庫なし。
専門がるべるは、T先生の2回目の「難言学級のあれこれ」 でした。
★写真クイズ
T先生からは、①京都(10月、日本LD学会全国大会京都開催)、②軽井沢(8月、合唱フェスティバル参加)のクイズが出されました。
・「ことばときこえの教室」でもクイズを指導に組み込むことが多くある。
(○×クイズ、ヒントクイズ、3択クイズなど)。
★スリーヒントクイズ
T先生からは、①メロン ②ミニオンズ ③うまい棒クイズを、私たちも④ミッフィー ⑤牡蛎 ⑥うなぎ ⑦はさみ ⑧柿の種でクイズを考えました。
◎クイズの作り方
・身の回りにあるものを写真にとって、ヒントを3つ考える。
・写真は、①どアップ②まあまあアップ③全体の3枚を用意。
・「これは、なんでしょう」のメッセージ→①の写真→スリーヒント→3分後②の写真。
◎指導の実際
・言語発達に課題のある子は、語彙が少なくて適切なヒントとなる言葉を知らなかったり、身振り手振りと擬音語などで表したり、自分の視点のみでヒントを考えたりする。
・①何を答えにするか ②3つのヒント ③発表練習 期間1ヶ月(指導4回)
・1のヒント(何の仲間)、2のヒント(色・形・大きさ)、3のヒント(使い方)に当てはめてヒントを考えることで、どんな情報を話すと相手に伝わるか学習する。
・手立てをとり、できたことを積み重ねることで、言葉を学習していけるように指導する。
・写真と説明があることで、「伝わる」ことで児童の自信につながる。
・今日のズームスリーヒントクイズは、言語発達が主訴の子と取り組む。
・このクイズを発音に課題のある子や吃音のある子ともやる場合もある。
発音に課題のある子ならば、正しい発音で発表する、
吃音のある子ならば、吃音を気にせずに発表するなどがねらいになる。
★「ことばときこえ教室」の概要
・ことばときこえの教室=難聴言語障害通級指導学級。
・「難聴障害」と「言語障害」の児童を対象。
・言語障害は、「発音の誤り(構音障害)」「吃音症」「言語発達遅滞」の3つ。
・入級すると、主訴(子供や保護者の困り感)から4つの障害に分けて指導内容や方針決定。
・難聴は、耳が聞こえにくい。多くの場合、補聴器や人工内耳を装用。
・構音障害、発音の誤りは、特定の音がうまく言えない。正しい発音獲得のための練習。
・吃音は、言葉がなめらかに出ない。くりかえし、ひきのばし、つまり。
・「随伴症状」とは、言葉が出ないときに、目をぱちぱちさせたり、足をならしたり、首をふったり、手をたたいたりする症状。
・言語発達遅滞は、語彙が少ない、説明がうまくできないなど困り感は多種多様。
スリーヒントクイズって面白いですね。ヒントの順番や言葉は、まだ工夫できそうです。
T先生は、「ねらいにそって、その子に必要な手立てをとって、成功体験を重ねることがことばときこえの教室の指導なのだと考えています」とおっしゃっていました。
「手立て」と「成功体験」は、通常学級でも忘れてはいけないキーワードです。
次回は、来年1月21日を予定しています。ありがとうございました。
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