昨日の日本経済新聞別冊「プラス1」の「何でもランキング」は、「漢字の世界 クイズで深める」でした。ぜひ気分転換にトライしてみてください。
量が多いので2回に分けることにしました。それでは、前半の5問を始めます。( )内の数字は正解率です。
Q1. 次のうち漢字でないのは?(14.9%) ①卍 ②〆 ③凹 ④々
Q2. 本来の意味でないのは?(24.6%)
①姑息(こそく)=一時しのぎ ②潮時=手の打ちようがない引き際
③穿(うが)った見方=本質を的確にとらえた見方 ④触り=話の中心部分
Q3. 夏以外の季節を表す二十四節気は?(27.6%)
①小満(しょうまん) ②芒種(ぼうしゅ)
③小暑(しょうしょ) ④穀雨(こくう)
Q4. 日本経済新聞の表記ルールと逆なのは?(31.2%)
①「高嶺の花」は「高根の花」 ②「惣菜」は「総菜」
③「日露関係」は「日ロ関係」 ④「名字」は「苗字」
Q5. 「弱冠」は年の若さを表すが、本来は何歳のこと?(32.9%)
①男子の数え年18歳 ②女子の数え年18歳
③男子の数え年20歳 ④女児の数え年20歳
Q1. 漢字でないのは、④々
「卍」は元々はインドで作られた、神の胸にある渦巻き状の胸毛をかたどった記号。
その後、菩薩の胸や手足に現れためでたい模様と考えられるようになり、仏教が中国に浸透するにつれて漢字として使われるようになった。
「〆」は「しめ」という読み方を持つ日本で作られた漢字、いわゆる国字。
「凹」はオウと読み、くぼむ、へこむ、という意味がある常用漢字。
「凸」と組み合わせ、凸凹と書いて「でこぼこ」と読むが、単独で「ぼこ」とは読まない。
「凹凸」と並べた時は「オウトツ」と読む。
「々」は特定の反復を示す記号で漢字ではない。「踊り字」「繰り返し符号」など呼ばれている。「同の字点」と言う名前がついている。
踊り字には「ゝ」(ひらがなを繰り返す)、「ヽ」(カタカナを繰り返す)などがある。
Q2. 本来の意味でないのは、②潮時=手の打ちようがない引き際
「潮時」は本来「ちょうどいい時期」を指す。
「姑息」は「卑怯な」、「穿った見方」は「疑ってかかるような見方」、「触り」は「話などの最初の部分・表面的な部分」として誤用されることが多い。
Q3. 夏以外の季節を表す二十四節気は、④穀雨
「穀雨」は、地上のたくさんの穀物に恵みの雨がしっとり降り注ぐ春の最後の4月20日ごろ。
「小満」は、草木が茂り満ち始める意味で、5月21日ごろ。
「芒種」は、稲や麦など穂が出る植物の種をまく6月6日ごろ。
「小暑」は暑さが本格する7月7日ごろ。
Q4. 日本経済新聞の表記ルールと逆なのは?
多くのメディアや公用文では「苗字」ではなく「名字」が使われている。
日経新聞では読みやすさを考慮して「高嶺の花」ではなく「高根の花」と書くことが多い。
高根の根は根っこではなく、尾根の意。戦前から高根が使われてきたことに由来。
日経新聞では、1991年のソ連崩壊後、日露戦争など主に歴史に関する言葉を除き、ロシアの略称をカタカナの「ロ」に統一。
Q5. 「弱冠」は年の若さを表すが、本来は③男子の数え年20歳。
よく目にする「弱冠〇歳」という言葉の「弱冠」は本来、20歳男子を指した。
古代中国の周の制度で男子20歳を「弱」といい、その時に元服して冠をかぶるところから生まれた。
今では若さを強調する時に幅広く使われるが、10~20代を指すことが中心。
コメントをお書きください