昨日の日本のスペイン戦勝利を各紙どのように伝えていたか、見出しを比べてみましょう。
★読売新聞 「逆襲5分 青の歓喜 終盤忍耐 再び金星」、「16強 ブラボー!」、「熱狂の朝『新しい景色見せて』」、「『新時代』初の8強へ」、「日本逆転 決勝T」、「スペインに2-1首位通過」、「吉田が権田がスペイン拒む」、「『俺のコース』堂安また同点弾」、「前田走った 感謝胸に」
★朝日新聞 「1ミリ 執念がつないだ」、「ブラボー!ブラボー!!」、「日本劇的16強」、「行くぞ 選手と夢一つ」、「『悲劇』の歴史 塗り替えた」、「多様な育成 相乗効果」、「もはや『キャプテン翼』だけではない」「世界も驚く快勝」、「スペインを逆転 首位通過」、「三苫アシスト 田中が決勝弾」、「『俺のコース』堂安また同点弾」、皆さんならどの見出しが好きですか?
スポーツニッポンには「三苫の1ミリ」がありました。
皆さんはどれが好きですか?子どもたちならどれを選ぶでしょう?
こんな学習が、作文のタイトルを変えていくと信じます。
さて、今日は「番狂わせ」に注目してみます。(Wikipediaより)
★「番狂わせ」とは?
・予期せぬ事態により物事が思惑通りに進まなくなること。
・スポーツの試合などで戦力や過去の実績で上回る競技者、チームに格下と見なされる側が、事前の予想を覆して勝利すること。
・「奇跡」とまで表現されることもある。類似表現に「大物食い」がある。
・「番狂わせ」という言葉は、江戸時代頃から存在する。
・「番」とは物事の順序を指す言葉である。
・相撲の番付の下位に位置する力士が上位力士に勝利することを指して「番狂わせ」と呼ぶようになったことの影響と言われている。
・英語では、upset と giant-killing がある。
「Upset」は、「動揺」「不安」など様々な意味を持つが、スポーツや政治の分野では、「番狂わせ」の意味で用いられる。
「Giant-killing」は、直訳すれば「巨人殺し」で、日本語の「大物食い」に当たる。
スポーツにはどんな番狂わせがあったでしょう?
★相撲の番狂わせ
・1939年1月15日、横綱双葉山が安藝ノ海の左外掛けの奇襲で破れ、70連勝ならず。
日本スポーツ史上、最初の号外で伝えられた。
双葉山が敗れた瞬間、国技館では座布団だけでなくビール瓶、火鉢までが宙を舞った。
安藝ノ海は後に横綱に昇進するが、双葉山からの白星はこの1勝のみ。
・2020年1月場所、幕尻(幕内の最下位)西前頭17枚目、33歳の德勝龍が幕内最高優勝。
★サッカーの番狂わせ
・1996年7月、アトランタ・オリンピック(アメリカ)で、グループリーグ第1戦、日本五輪代表がブラジル五輪代表を1-0で下し、「マイアミの奇跡」と言われた。
・2002年5月、韓国・ソウルで行われたワールドカップ開幕戦、グループリーグ初戦で、初出場のセネガル(65位)は、フランス(1位)を1-0で下した。
・2014 年ワールドカップのグループDのコスタリカ(28位)は、ウルグアイ(7位)に3-1で勝ち、イタリア(9位)に1-0で勝ち、イングランド(10位)に0-0で引き分け、決勝トーナメントに進出し、ギリシア(12位)に1-1(PK5-3)、準々決勝ではオランダ(15位)に0-0(PK3-4)で敗れ、史上初のベスト8に入った。
・今年の天皇杯・全日本サッカー選手権大会では、ヴァンフォーレ甲府(J2)が初優勝。
北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、アビスパ福岡のJ1チームを次々と破る。
準決勝では天皇杯5度優勝の鹿島アントラーズに1-0で勝ち、決勝戦のサンフレッチェ広島戦は、1-1(PK5-4)で優勝を決めた。
・先日11月22日、2022 ワールドカップでサウジアラビア(51位)がアルゼンチン(3位)に2-1で勝った。
★ラグビーの番狂わせ
・2015年、ワールドカップ(イギリス)のグループリーグで、日本代表(13位)は、過去2回のW杯優勝経験を持つ南アフリカ代表(3位)を34-32で破り、「ブライトンの奇跡」と言われた。
・2019年、ワールドカップ(日本)日本代表(10位)は、アイルランド(1位)に19-12、スコットランド(7位) にも28-21で下し、4戦全勝で準々決勝に進出した。
日本のドイツ戦、スペイン戦の勝利もまさに番狂わせ、「カタールの奇跡」でしょう。さらなる番狂わせに期待しましょう。
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