6時ピッタリに帰りました。こんなに長い一人旅は初めてです。
初めて訪れたところが9か所(64%)もあったので、たくさんの収穫がありました。熊本城や別府温泉、霧島神宮など久しぶりのところも新たな発見があり、新鮮でした。
鹿児島行きの飛行機代は¥6770だったんです。新幹線で大阪へ行くより安いでしょ?
ぜひ皆さんも長い休みの時は、お出かけください。
さて今日は、朝日新聞終末別冊版「be」に連載している飯間浩明さんの「私のB級言葉図鑑」からです。今回は、11月5日から11月26日の4回分です。
①「つるみ」 「眠み」「分かりみ」もある(11月5日)
コンビニの店頭に<旨さ!つるみ!冷し麺>という広告があったそうです。
・「み」は「そのような感じ」と言う意味の接尾語。
・「赤い→赤み」「おかしい→おかしみ」など形容詞につくが、何にでもつくわけではない。
・「眠い」を「眠み」とは言わないはずだったが、若い世代では使う。
・「すごく眠い→眠みがすごい」、「とても深く分かる→分かりみが深い」
・「つるつる」を「つるみ」と言うのもその一種かと思ったが、業界では以前から使われていた。<太いつるみのある麺>(日本食料新聞1994)
②「最泣」 著者も読み方に迷った!?(11月12日)
重松清さんの小説『ビタミンF』のポップに<最泣の一冊>と書いてあったそうです。「最泣」は何と読みのか?
・版元の報道向け資料によると、「最泣」という単語は、作品にほれ込んだ営業部員が2020年末に考えたそうだ。
・重松さんも自身の文章で<僕にもわかりません>と言及している。
「さいなき」と読んだ学生、「さいきゅう」ではないか。
・真相は不明だが、「さいなき」に一票。
・今後他の作品に使われるかもしれない。いずれ読み方も定まるのではないか。
③「喫●(煙の土の部分が大)」 「同化現象」と言う変化(11月19日)
バーの看板にチョークのようなもので<全席喫●(煙の土の部分が大)OK>と書いてあったそうです。
・単なる誤字と言うなかれ。誤字にも法則性がある。
・先行する「喫」の「大」の部分に引かれて、「煙」も「●(煙の土の部分が大)」になってしまった。
・テレビでも「感染症法」を「かんせんしょんほう」と言った人がいた。「症」が「しょん」になった。これを「同化現象」と言う。
・「溌剌」は「溌溂」とも書く。先行する「溌」にひかれて「剌」にもさんずいがついた。
・「駐車」の「主」の部分が「車」になっているなど、同化現象は身の回りにはけっこう多い。
④「メリーゴーランド」 「ラウンド」の発音は苦手(11月26日)
都内の遊園地の回転木馬の入り口に<メリーゴーランド>と書いてあったそうです。
・英語ではmerry-go-roundなのだから、本当は「メリーゴーラウンド」と書くべきでは?
・「○○ランド」という遊園地が多かったので、遊具の名前も「ゴーランド」だと思った。
・実は、どちらの形も明治時代から使われてきた。
・2003年、大阪の万国博覧会に初めて登場したが、その後の報告書にも「ゴーラウンド」「ゴーランド」の両方の形が出てくる。
・思い出すのが、早稲田大学に隣接する「グランド坂」。昔、坂の北側に野球のグラウンドがあったためにこの名がついた。
・空気の勤務する職員のことを「グランドスタッフ」と言う。これもまた「グラウンド→グランド」の変化の例。
いかがでしたか?➀の「〇み」や③の同化現象の漢字を子どもたちと作ってみても面白そうですね。
②は私も「さいなき」がいいかな。皆さんは?
④は「グランド」がいいのか?「グラウンド」がいいのか?迷ったことを思い出しました。
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