読売新聞では、今場所も相撲の記事の中に「知る 国技」と題して、相撲の雑学を紹介しています。先場所もNo弐-546(9月24日)、547(9月25日)で取り上げました。
5問クイズを作ってみました。
Q1.1日おきに勝ち負けを繰り返すことを何と呼ぶでしょう?
①クリクリ ②オセロ ③ヌケヌケ
Q2.力士が化粧まわしや締め込みを入れて支度部屋に運ぶ籠を何というでしょう?
①明け荷 ②竹編み ③力士籠
Q3. 昔はひいき力士が勝つと祝儀として投げたものは何でしょう?
①紐 ②羽織 ③手ぬぐい
Q4. 勝った力士に弓を与えたと言う説がある戦国武将は誰でしょう?
①織田信長 ②豊臣秀吉 ③徳川家康
Q5. 現在の番付表は、1部(税込み)いくらでしょう?
①55円 ②110円 ③220円
★協会挨拶(11月15日)
・初日と千秋楽恒例の協会あいさつは原則、十両の取組が残り3番となったところで行われる。
・理事長が役力士を従え土俵に上がり、観客に謝意を述べた後に四方へ頭を下げる。
★博多織(11月17日)
・九州場所開催地の福岡に伝わる鎌倉時代発祥の絹織物「博多織」は角界と縁が深い。
・絹糸の密度が高い博多織は帯にすると締まりがよく、「キュッ」という音がする。
・朝、帯に大小の刀を差せば夜まで緩まないと、江戸時代の侍から高い評価を得ていた。
・現在、締め込みを手掛ける博多織の工房は1軒のみ。
・他の工房にも、昇進祝いなどで後援者が力士へ贈る着物帯の注文が多く舞い込む。
★明け荷(11月18日)
・力士は支度部屋で出番前の準備をし、取組後は身支度を整えて引き揚げる。
・関取が腰を下ろすそばに置いてあるのが「明け荷」。
・竹で編まれた荷物入れで、和紙を貼り、漆で塗り固める。
・色は鮮やかな朱と緑。
・一目で誰の物かわかるよう、側面にしこ名が書かれる。
・縦約45cm、横約80cm高さ約30cm。
・中には化粧まわしや締め込み、座布団などが入っている。
・本場所中は支度部屋に置きっぱなしにされる。
・十両昇進時に裏方も含めた入門同期がお金を出し合い、祝い品として贈るのが慣習。
★座布団(11月19日)
・現在は危険な行為として禁止されているが、番狂わせがあると観客が座布団を投げ入れることがたびたびあった。
・ひいき力士が勝った時に自分の羽織などを投げて祝儀とした「投げ纏頭(はな)」という行為の名残とも言われる。
・予防策として、4人用升席に敷かれた座布団は2人分が1枚の長方形で、投げにくいように加工されている。
★新序出世披露(11月21日)
・前相撲を終え、翌場所から番付の序の口にしこ名が載る新弟子を紹介する。
・三段目の取組中に行われ、土俵に上がった力士の出身地やしこ名が読み上げられていく。
・新弟子は、師匠や兄弟子らの化粧まわしを付ける。
・今場所は9人がお披露目された。
★弓取り式(11月22日)
・結びの熱気が冷めやらぬ中、長さ2mを超える弓を持った力士が舞うのが「弓取り式」。
・本来は結びの一番に勝った者が行うが、弓取り専門の力士が勝者の代理で行うのが慣例。
・勝った力士に弓を与えるのは、織田信長が由来という説。
・現在弓取り式を務める序二段の聡ノ富士(伊勢ヶ浜部屋)45歳。同部屋の日馬富士が綱を張った2013年初場所から担当。照ノ富士が横綱へ昇進した昨年秋場所に復帰。
★番付表(11月24日)
・歴史は古く、遅くとも元禄年間(1688~1704)には木の板に墨で書いていた。
・紙に刷られた最古のものは、力士名から正徳年間(1711~1716)のものと推定。
・当初は、東方と西方で別々に刷り、京都相撲、大坂相撲では明治時代まで2枚組。
・江戸相撲では、1757年10月に1枚形式の番付表が作られ、定着。
・番付表は1部税込み55円。(通信販売で購入可能)
★ヌケヌケ(11月25日)
・1日おきに勝ち負けを繰り返すことを「ヌケヌケ」と呼ぶ。
・元々はバクチで「丁」「半」が交互に出ることを表した言葉で、戦後に相撲界でも使われ始めた。
・逆に黒星、白星が連なるのが、「ツラ」相撲だ。
・幕内では、過去ヌケヌケで15日間を終えた力士はゼロ。
・十両では玉飛鳥(現・熊ヶ谷親方)が2004年九州場所で白と黒を繰り返して8勝7敗で終えた例がある。
答えはQ1.③ヌケヌケ Q2.①明け荷 Q3.②羽織 Q4.①織田信長 Q5.①55円
今場所は高安が優勝かしら?正代は今日負け越してしまいましたね。
来場所は「1横綱1大関」になってしまうと、1909年横綱の地位が明文化されてから、例がないんだそうです。
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