11月13日(日)読売新聞「ニュースの門」は「商標」についてでした。今日はこれに注目してみます。
★iPhone
・「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています」と断りに書きが表示される。
・2008年に日本初代モデル発売にあたり、アップルは商品名を「アイフォン」にしようとしたが、日本のインターホン製造大手のアイホンが自社製品の名称と似ていると主張。
・アイホンは、1955年に国内商標登録済み。
・両社はスマホの日本語名をアイフォーンとし、アイホンがアップルに使用許諾を与えることで合意。アップルは1.5億円程度の受取ロイヤリティーを支払う。
★独アディダスのスニーカー「スーパースター」
・靴製造メーカーのムーンスターが類似の英語表記「SUPER STAR」の商標権を保有。
★商標権
・名称を独占的に使え、使用には対価を受けることができる。
・無断で使用されれば、損害賠償を請求することが可能。
・商標権を得るには特許庁に出願する必要がある。
・日本では、先に手続きした方が原則として優先する「先願主義」が取られている。
・商品やサービスを開発・実用化していなくても出願はできるが、何でも登録が認められるわけではなく、年間出願数18万~19万件程度のうち約2割前後は認められない。(似た名称が登録済み、独自性がないなど)
・登録は使用を前提。休眠状態が続けば取り消されることもある。
★商標の種類
・商標権がカバーする範囲は、長い間「文字」「図形」「記号」の3種類とその組み合わせ。
・1997年に「立体」、2015年に「音」「動き」「色彩」「位置」「ホログラム」が追加。
①「文字」HONDA、Panasonic ②「図形」Tポイント、トヨタマーク
③「記号」三ツ矢 ④「立体」きのこの山、ペコちゃん
⑤「位置」しょうゆボトル(キッコーマン)の横しま模様と「生」の字
⑥「動き」ファッションフラワー(ワコール) ⑦ホログラム」のみごろサイン(宝)
⑧「音」は335件(15~21年)ハンドソープ「キレイキレイ」(ライオン)CMのメドレー、電子マネー(楽天) の決済音「シャリーン」
⑨「色彩」は8件(15~21年)チキンラーメンの3色のしま模様、「セブンーイレブン」の3色模様
★商標権トラブル
・1978年、米アップルはビートルズが設立したレコード会社アップルから商標権侵害で訴えられた。1991年和解後、再び提訴され、2007年に決着。
・1996年、サントリーの缶コーヒー「BOSS」のキャンペーン・ジャンパープレゼントで、独ファッション・ブランド「ヒューゴ・ボス」から差し止め訴訟を起こされた。ジャンパーはボス社の商標と無関係と明記することで和解。
・2003年、阪神タイガースは「阪神優勝」グッズを販売できなくなる。前年に千葉県男性が「阪神優勝」を商標登録していたため。球団が申し立て、その後男性の登録は無効。
商標は「もの言わぬセールスマン」。確かに名前と言うのは記憶に残りますね。
社会で「宅急便」(ヤマト)、音楽で「エレクトーン」「ピアニカ」(ヤマハ)が登録商標だと教わりました。
他には、「ウォ―クマン」「ハンディカム」(ソニー)、「サロンパス」(久光製薬)、「シーチキン」(はごろもフーズ)、「ウォシュレット」(TOTO)なんていうのが浮かびました。
皆さんは、どんな登録商標が思い浮かびますか?
早速調べてみたら、こんなのがありました。
「ホッカイロ」「アイスノン」(白元)、「ジョーカー」「富士山」「踊り子」「ファンタジー」(日本製粉)、「女子高生」(伊藤ハム)、「女子力」(味の素)、「大好き」(主婦の友)、「お受験」(アキレス)、「幽霊」(小僧寿し)、「ドレミ」(久光製薬)、「鳥人間」(読売テレビ)、「福沢諭吉」(慶應義塾)、「変身」(バンダイ)、「倍返し」(サンヨー食品)、「忍者」(ジャニーズ事務所)、「ドッグ」「ホームラン」「宣教師」(日本ハム)、「天」(任天堂)・・・
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