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No弐-569 55年ぶりの復活

  一昨日15日(土)に「第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会」が行われました。

 43校が参加し、立教大が6位に入り、1968年大会以来、55年ぶりの本大会出場を決めたニュースは既に皆さんご存知かと思います。

 85回大会の青学大の33年を超える最長ブランクの復活だそうです。どうやって復活させたのか、興味がありませんか?昨日のスポーツニッポン、朝日新聞の記事からです。

 

★上野裕一郎監督

・1985年(昭和60年)生まれ(37歳)、長野県佐久市出身。

・佐久長聖高から本格的に競技開始。3年生で全国総体2種目5位。

・中大進学、4年連続箱根駅伝を走る。3区で3位(06年)、区間賞(07年)、2位(08年)。

・ヱスビー食品入社。日本選手権2冠、世界選手権出場(09年)

・DeNAを経て、現在現役ランナー兼立大監督〝日本一速い監督〞

 

★プロジェクト

・2018年、立大創立150周年を迎える2024年に第100回箱根駅伝出場を目指す駅伝部強化プロジェクトが立ち上がる。

・指揮官は、同じ都内のマンションに住む立大のコーチ(44)と14年に知り合い、一緒にランニングする仲になる。

・2018年7月に居酒屋でコーチが監督督候補を相談するはずが、上野氏から「僕じゃダメですか?」と逆提案。12月就任。

・大学は新入生のスカウトを強化し、2020年3月、監督室も備えた駅伝部寮を新設して、活動を後押し。

・本大会出場の目標を1年前倒しで実現。

 

★異色の指導スタイル

・就寝時間の設定、頻繁なミーティング開催などの意識改革。

・練習では、選手と同じペースで走りながら、アドバイスを送る。

・指導者として、背中で走る厳しさを叩き込む。

・5000mのタイムは今でも学生トップレベルの13分台。

・練習だけでなく試合でもともに走り、集団をひっぱる。

・選手「選手目線で寄り沿ってくれるし、アドバイスも具体的」「監督に勝つことが大学駅伝で勝負する基準になる」

 監督「最近は何人かに勝てないと肌で実感しました」「選手は箱根に出られるか分からない中でこの大学に来てくれた。順位より、頑張る姿を見て涙が出そうでした」

 

 指導者の力は大きいです。それをサポートする力も大きいです。教育の現場にもどちらの力も必要なんです。箱根駅伝への関心もぐんと高まりました。