一昨日の読売新聞朝刊「ニュースの門」は「競走馬の名前」を取り上げていました。
私は競馬には詳しくないのですが、競走馬の名前の付け方や名前がユニークだったので、紹介しますね。
★競走馬の名前の付け方
・日本で生まれるサラブレッドは年間約7700頭。
・多くは2歳時に名前が付けられる。
・「公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)」が管理。
・申請は最大第3希望まで。今年1~5月に第1希望の名前が認められたのは89%。
・現役競走馬と同名や紛らわしい名前などを除き、審査会で協議。
★馬名に関するルール
・JAIRSによる書類審査、「競馬と生産に関する国際協約(パリ協約)」に基づく。
・「片仮名2~9文字、アルファベット18文字以内」の規定。
「オウケンブルースリ」文字数制限で、最後の「―」が入れられなかった。
・ビッグレースに勝つなどの「国際保護馬名」の馬名は再度つけるのは禁止。
・重賞レース優勝馬や種牡馬などを除けば、登録抹消から原則5年で再利用可。
「ミスターシービー」(三冠馬)、「アーモンドアイ」(史上最多の芝GI9勝馬)は2代目。
・パドックなど競馬用語、アカ、アオなど枠順を表す色は却下。
・公序良俗に反したり、宣伝・営利目的も認められない。
・上映中の映画の作品名、曲名(半年後)、社名、商品名、著名な人名も不可。
1970年代に「タケユタカ」という馬もいたが、武豊騎手が有名になった現在認められる可能性は低い。
★ユニークな名前の競走馬
・国内で個性的なネーミングが目立ち始めたのは80年代ごろから。
・若い女性が馬名をきっかけに競馬ファンになることがある。
・近年は馬主がSNSで馬名を募集したり、元号の令和にちなんで「レイワー」と言う申請が増えたりしている。
・「ビックリシタナモー」「ワシャモノタリン」
・「アイアムハヤスギル」昨年9月、中央競馬で「オヌシナニモノ」をゴール前で差し切って1着。
・「オレハマッテルゼ」2006年のGI 高松宮記念優勝
・「マチカネフクキタル」1997年GI菊花賞優勝。ファンからの公募で命名。
・「エガオヲミセテ」重賞レースで2勝。前例のなかった「ヲ」を使用。
・「おニャンコポン」人気漫画「進撃の巨人」のキャラクターを想起させ、ガーナで話されるアカン語で「偉大な」の意。
・「モチ」実況アナウンサーの「モチが粘っている」「モチが伸びてきた」のフレーズが話題に。
・「スモモモモモモモモ」早口言葉の一部。実況泣かせとして注目される。
・「サバノミッソーニ」「ブタノカックーニ」「イカニカン(イカ2貫)」
★海外での珍名馬
・18世紀後半の英国には「Potoooooooo(ポテイトーズ)(ポット・エイト・オーズ)」と読む競走馬がいた。
由来は、馬の世話をしていた厩務員(きゅうむいん)はジャガイモ(Potato)のつづりがわからず、餌箱に「Potatoooooooo」と書いていたのを馬主が面白がって馬名にしたという逸話が残る。
父馬は生涯レース全勝の名馬「エクリプス」。
ポテイトーズも種牡馬として優秀な子どもをたくさん送り出す。
現在のサラブレッドの大半はポテイトーズの子孫にあたる。
・豪州の競馬界では、日本馬が種付けをするなど縁が深く、日本由来の名前が多い。
「ヒトツ」「フジタサン」
・ドイツでは、母馬の名前と同じ頭文字を使う規則。
「シュネルマイスター」の母は「セリエンホルデ」。祖母、曾祖母も「S」から始まる。
・南米は自由度が高く、現役のアスリートの名がつくことがある。
「ネイマール・ジュニア」
いかがでしたか?どの馬名がお好みですか?これって「授業のまくら」に使えませんか?
子どもたちとインパクトのある「珍名」を考えたら、盛り上がりそうですね?
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