今日が563でした。失礼しました。先週土曜日10月8日の読売新聞朝刊の記事からです。
「学習端末 重い修理費」の見出しが目に留まりました。皆さんの学校では、いかがですか?
★学校などでの学習用端末の破損例
・校庭で落とし、石にぶつかって画面が割れる。
・キーボードと画面の間に文房具を挟んだまま折りたたみ、画面を傷つけた。
・教室でわざと床に端末を投げつけた。
・シャープペンシルで端末のカメラ部分をつついて壊す。
・自分の椅子に置き、その上にきょうだいが座る。
・自宅で階段から誤って落とす。
★都内A区立小学校の例
・端末は全校650人に配られ、昨年春から本格的に使い始めた。
・1年目の故障は約40台→今年度4~7月だけで約40台。
★都内B公立小学校の例
・机に空きスペースがなく、よく端末が机から落ちる。
・「来年の1年生が使うので大事に使って」と呼びかけるが、落としてしまう子どもは減らない。
・少数だが、わざと壊す子もおり、昨夏には小5男子がキーボード部分をはがしてしまった。
★修理費
・国は2020年度までに小中学生に端末を配備した際、1台当たり4万5000円を自治体に補助したが、修理費は対象外。
・久喜市(埼玉県)は、今年度当初予算で、修理費用75台分約260万円計上。
しかし、4月に200台程度の故障が分かり、約770万円追加。
このままのペースで故障が増えれば、修理費は1000万円超。
★保護者への修理費請求
・都内の区立小で、昨年端末をなくした児童の保護者に約5万円請求。
普段から予想外の行動の多い高学年男子が教室で投げて壊したケースは請求を見送る。
「教員が気をつけるべきだと言われてしまうと反論できない」(学校関係者)
・尾道市(広島県)は19~21年度、市内学校で約100件故障。
市が約80万円負担。故意に壊した一部の事例は、保護者に負担を求める。
・高砂市(兵庫県)は、「わざと壊せば弁償を求めることがある」と保護者に伝えるが、
「1人で何台も壊すようなケースを防ぐためで、原則は市の負担」。
・箕面市(大阪府)は、保護者に「使いたくない」と思われないように、原則、市で負担。
★保険でカバー
・保険代理店「スクールキーパー」は、21年1月から端末事故の保険を販売。
・保険料は1台年1100円程度が主流。多くはPTAなど保護者負担。
・約300の学校・自治体が、約5万台分の端末を申し込み、これまで約700台を補償。
★更新費用
・一般に端末は5年程度で更新が必要。
・更新費用の負担については、文科省は方針を明らかにしていない。
・国の端末整備費用だけで約3000億円。更新費用は数千億程度に上る。
・川崎市では、端末11万7000台をリース契約。市が約60億円、国が約30億円弱負担。
25年度末で契約期間終了、更新。自治体は頭を悩ませる。
★豊福晋平准教授(国際大・教育工学)の話
・故障の原因によっては保護者の負担は仕方ないが、自治体や学校が保護者とよく話し合い、費用負担のルールを決めておく必要がある。
・国は導入で終わりとせず、故障への対応や更新費について、一定の方針やガイドラインを示すべきだ。
弁償がない世の中はいいのでしょうか?私もこの先生の言うとおりだと思います。ぜひトラブルにならないように、ルールを決めておきましょう。
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