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No弐-561 ガチャの魅力

 「硬貨を入れてハンドルを回すと、玩具入りの小さなカプセルがコロンと出てくる」ガチャガチャ。近所にも専門店ができました。息子が小さい時夢中になっていたのを思い出しました。皆さんはガチャガチャ(カプセル玩具)に興味はありますか?

 昨日の読売新聞朝刊「ニュースの門」は「カプセル玩具」についてでした。

 

★カプセル玩具の起源

・1880年代後半、米ニューヨークの駅に設置 

・ガムやあめの販売機。

・ガムに交じって小さなおもちゃが出てくるようにすると、子どもたちに人気に。

 やがて壊れたり汚れたりしないように、小さなカプセルに入れるようになった。

 

★日本での歴史

・日本には1965年に輸入され、第1号機は東京・浅草に設置。

・当時は1個10円。プラスチック製の小さな人形などがカプセルに入れられ、主に駄菓子店に設置。

・80年代に大ヒットしたのが漫画「キン肉マン」のキャラクター消しゴムの「キンケシ」。

 累計1億8000万個、現在も人気。

・90年代にはウルトラマンをはじめとした人気キャラクターのフィギュア。

 色や形にこだわった高品質の商品が登場。

・携帯電話を持つ人が増えると、様々なマスコットの付いたストラップほしさに、カプセル玩具を求める人も目立つようになる。

 

★大人向けの商品開発

・「コップのフチ子」(2012年発売)。OL風の女性のフィギュアをコップのふちに座らせたり、ぶら下がらせたりして写真に撮ってSNSアップが流行。販売累計2000万個超。

・カプセル玩具発のキャラクターが、SNSを通して広く認知されたことは大きな転機。

 

★カプセル玩具市場

・21年度のカプセル玩具の市場規模は過去最高の450億。5年前の1.6倍。

・自販機を何百台も置くような専門店が増加。

・コロナの影響で閉店した店舗の後に、電気代や人件費があまりかからないので全国に続々とオープン。

・女性が一人でも入りやすい明るい雰囲気の売り場も多い。

 

★新規メーカーの参入

・ここ数年は1か月に300ほどの新シリーズが発売。

・公衆電話、信号機、菓子、家具など本物そっくりの精巧なミニチュア。

・くすっと笑ってしまうユニークなもの。

 

★環境配慮・売り方の進化

・環境配慮から、脱プラスチックの流れ。

 使用したカプセルを売り場で回収、紙製の入れ物を使用。

 カプセルの代わりに赤ちょうちんを開けると、焼き鳥のレプリカが付いた指輪が出て来る商品。

・キャッシュレス対応の自販機、オンライサイト販売。

 

★新しいガチャ

①「本のガチャ」(「honto」8月発売) ファンタジーやホラーなど、利用者は本のテーマを選べるが、本の題名は手元に届くまで分からない。当初想定の5倍の売れ行き。

②「旅ガチャ」(JR東日本)12月発売)JREポイントとの交換で利用できる新サービス「どこかでビューン」を提供。

 対象は東京駅から約150キロ離れた47の駅。どこかの駅までの往復切符を入手できるが、最終目的地を自分で選べない。

 

 これからもどんな新しいガチャがでるのか楽しみでもあります。