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No弐-559 おじさん構文

  10月4日(火)読売新聞朝刊「関心アリ!」からです。

 「『おじさん構文』若者が注目」の見出しが目に留まりました。

 「チャット機能のあるSNSで、中高年が公私でよく使う文体が『おじさん構文』と呼ばれ、話題らしい」のですが、ご存知でしたか?

 

★チャット

・チャットは「おしゃべり」を意味する英語で、ネット上で会話するようにも字を送り合う。

・電子メールと異なり、「お疲れ様です」などのあいさつ文を入れず、用件のみを簡潔に素早く伝える。

・感情表現は絵文字ではなく、喜怒哀楽を表した「スタンプ」というイラストを使うことが多い。

 

★おじさん構文の特徴

①絵文字の多用 絵文字を1文に1個以上入れる。

②片仮名の多用 「○○チャン」 「頑張ってネ」

③長文 一度に送る文が長い

④親しくないのに友達口調

⑤読店「、」が多い

⑥聞かれていないのに近況報告をする

⑦多すぎる改行

 

★女性も同じ傾向

①小さな「あいうえお」を使うことが多い 「ありがとぅ」「ぉはよう」

②絵文字を使うことが多い㋐

③若い時代に流行した表現を使い続けている

④新たな言葉 「それな」(それだよなの略)、「どうでもよ」(どうでもいいわ)

 

◎高橋暁子さん(成蹊大客員教授、情報リテラシー・ITジャーナリスト)の話

・ガラケーの時代の名残では?

・1990年代後半~2000年代は私的なやり取りもメールが基本で、絵文字を使わないと「黒メール」と怖がられた。

・若者への気遣い、優しさが現れている。

 

◎堀尾佳以さん(宇都宮大講師、現代日本語学)の話

・2010年代後半から、チャットでは即座の反応とスタンプ利用が増えた。

・中高年とのテンポの違いと長文に若者は違和感を持つかもしれません。

・だいたい30代で自分が使う言葉が固定され、そこから逸脱した表現を「乱れている」と判断するという説がある。

・一方で、一部の若者はおじさん構文を受け入れ、特有の表現を楽しんでいる。

 

◎天笠邦一さん(昭和女子大准教授、メヂィア論)の話

・コミュニケ―ションに正解はなく、

 公私ともにすぐに返信がほしいときは簡潔な表現、

 送った文章からいろいろ考えてほしいときは長文にするなど切り替えるといい。

 

 私のブログは、毎日A4、1枚を目途にまとめているのですが、伝えたい内容が多いので、できるだけ見出しを付けて、改行を増やすようにしています。

 メールでも絵文字やカタカナを使わない頑固おやじでごめんなさい。