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No弐-553 ネットの使い方

 いよいよ今日から10月1日ですね。No462(2019年10月1日)でも紹介しました。

2022年度も半分が過ぎ、今日から後半戦。今年も残すところあと3カ月。特に節目を感じる日ですね。今日は、都民の日。他にもネクタイの日、メガネの日なんてありました。

 日本で初めてネクタイをした人はジョン万次郎、初めてメガネを伝えたのは、フランシスコ・ザビエル、使用したのは徳川家康か伊達政宗だという説がありました。

 

1918(大正7)年、日本初国産の森永ミルクチョコレート発売。爆発的な大ヒット。

1957(昭和32)年、日本最初の五千円札(聖徳太子)発行。

1964(昭和39)年、東海道新幹線が開業。

1966(昭和41)年、ポッキー発売。大阪名物の串カツがヒント。

 

  さて今日は、昨日の神奈川新聞からです。「子どもがインターネットに費やす時間が増えている」のは、想像がつくと思います。1日にどのくらい利用しているでしょう?

 

★内閣府の調査(2021)

・1日当たりの平均利用時間 10~17歳(約4時間24分)、9歳以下(約1時間50分)

 どの年代も前年度より増加。

・ネットの利用  10~17歳(97.7%)、9歳以下(74.3%)

・使用機器 スマホ、タブレット、ゲーム機、テレビ

・目的 「動画視聴」が多い。

 

★山縣然太朗教授(山梨大・社会医学)の話

・研究では長時間利用といったネット依存の特徴がみられる中学生は、睡眠時間や勉強、運動の時間が短くなりがちで、うつ傾向とも関連があることが分かった。

・子どもとネットやスマホとの適切な距離感を考える上で、10年ほど前に発表され、世界で話題になった米国のある母親の試みが参考になる。 

・ネットやスマホを使っていけないわけではない。ただ睡眠、勉強、外遊び、家の手伝いなど、成長期の子どもにとって本来必要な時間が削られている可能性がある。

・これら必要な時間を確保し、余った時間をネットやゲームに使ってもいい、というルールにしてはどうか?

 

 「睡眠、勉強、外遊び、家の手伝い」時間の確保って大事だと思いませんか?

 「米国の母親が13歳の息子に渡したスマホの契約書」を調べてみました。

 

★スマホ18の約束

①これは私のスマホです。私が買いました。あなたの毎月の通話料も私が支払います。私ってエラくない?

 

②パスワードは常に私に知らせること。

 

③スマホが鳴ったら出なさい。それは電話です。挨拶をして、礼儀正しく。

 画面に”ママ””パパ”の文字が見えたら、絶対に無視しないこと。絶対に!

 

④学校がある日は夜7時30分、週末は夜9時になったら、速やかに両親のどちらかにスマホを手渡すこと。

 夜間は電源を切って、朝7時30分に再び電源を入れます。

 先方の親が最初に出るかもしれない固定電話にかけられないと思う時間には、スマホでもメールも電話もしないこと。

 本能に耳を傾けて、私たちが尊重されたいと思うように、他の家族も尊重すること。

 

⑤携帯電話を学校に持っていかないこと。メールを交わしている相手と実際に会話をしなさい。それがライフスキル、生きていくための大事なこと。

 *課外学習や遠足、放課後遊びなどは特別に考慮します。

 

⑥トイレに落としたり、地面に叩きつけたり、失くしてしまったりした場合は、あなたに責任を持って交換費用や修理代を支払ってもらいます。

 芝刈りしたり、子守りしたり、誕生日のお金を貯めるなどしてね。

 必ず起こることだから、しっかり準備しておくように。

 

⑦この機能を使って、人に嘘をついたり、馬鹿にしたり、欺いたりしてはいけません。

 誰かを傷つけるような会話には参加しないで。

 まずはいい友達になること。厄介なことに巻き込まれないように。

 

⑧直接相手に言えないことは、スマホでも言わない、メールにも書かないこと。

 

⑨友達の親がいる前で言えないことは、スマホのメッセージでもメールでも書かないこと。

 書く前に自分でしっかり確認しなさい。

 

⑩アダルトサイトは禁止。ネットでは私と共有できる情報を調べなさい。

 もし何か疑問がある場合は、誰か、できれば私かパパに聞くように。

 

⑪公共の場では電源を切り、音をさせないようにしまっておくこと。

 とくにレストラン、映画館、または誰かが話している間は。

 あなたは礼儀正しい子です。スマホにその場を変えさせてはいけません。

 

⑫あなたや誰かのプライベートな部分の写真を、送ったり受け取ったりしてはいけません。笑わないでね。どんなにあなたが賢くても、いつか誘惑にかられる時があるでしょう。

 それはとても危険なことで、あなたの10代〜大学生〜大人と、すべての人生を台無しにしかねません。それはいつだって最悪なこと。

 インターネットの世界は広大で、強力です。広まった悪い評判を消すことはとてつもなく難しい。

 

⑬写真や動画をたくさん撮らないこと。すべてのものを記録する必要はありません。

 あなたの経験を大事にして。それは永遠に記憶に残るから。

 

⑭たまには家にスマホを置いて、それでも安心できるようになりなさい。

 スマホは生き物ではなく、あなたの付属品でもありません。

 スマホのない生き方を学んで「何かを見逃す不安」を超える強さを持ちなさい。

 

⑮新しい音楽でも、クラシックでも、何百万人が聞いているのとは違う曲でも、ダウンロードして楽しみなさい。

 あなたの世代は、これまでの歴史にもないほど、さまざまな音楽にアクセスできるのですから。この恩恵を受け、あなたの世界を広げなさい。

 

⑯たまには昔ながらのワードゲーム、パズル、知能ゲームなどで遊びましょう。

 

⑰スマホから顔を上げ、あなたの周りの世界で起こっていることを見なさい。

 窓の外を眺め、鳥の声を聴き、散歩して、初対面の人と話しをして。

 ネット検索をしないで自分の頭で考えて!

 

⑱ここまでの約束で、あなたは失敗するでしょう。その時はスマホを取り上げます。

 そして、また話し合いましょう。そこからまた始めればいいのです。

 あなたと私、私たちは常に学んでいくのです。

 私はあなたのチームメイト。一緒に歩んでいきましょう!

 

 いかがでしたか?皆さんは何番が印象に残りましたか?

 これを教材に話し合ってみても面白そうですね。