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No弐-550 背徳グルメ

  先週、9月22日(木)朝日新聞朝刊「経済」欄にあった「ギトギトマシマシ 熱視線」という見出しが目に留まりました。

 「ぎとぎと」を辞書で調べると「脂ぎっているさま。油などでべとつくさま」と書いてあります。「マシマシ」は増量と言う意味。

 「カロリーや油脂肪の多い食材をかけ合わせた料理が、ちまたをにぎわせている」のをご存知でしたか?

 

・「体に悪い」という罪悪感を感じても、食べずにはいられない罪深い食べ物として、

「背徳グルメ(めし)」「ギルティーフード」などと呼ばれる。

 

★コロナ下で注目された背徳グルメへの意識

①行動制限などから生じるストレス解消

②在宅時間の定着で増えた「おうち時間」の充実

 

★支持が集まる理由

①想像を超えるありえない食材の組み合わせ

②大盛りの見た目が豪快な「インスタ映え」

 

★「背脂こってり肉シュウマイ」(日本ハム・9月1日発売)

・40~60代の男性を主な購買層と見込む。

・コロナ禍でマスクをつける生活が定着した半面、自宅外で会話する機会が減少。

・口臭を気にしなくても済むため、ニンニクなどの香りの強い材料をふんだんに使った料理が注目。

★「ニンニクマシマシ羽根突き餃子」(日本ハム・2月発売)

・既存品の約8倍の量のニンニクを配合。

・販売金額が目標の2割増し、好調。

 

★「推しチキ マヌルチキン」(丸大食品・9月発売)

・近年人気の韓国風チキンで、ニンニクソースがかかる。

 

★「スーパーカップ大盛り 欲望のブタキム油そば ガリチーブースト」(エースコック・7月発売) ニンニクとチーズで濃厚な味わい。

 

★「罪深いシュガーマヨチーズトースト」(ローソン・8月下旬発売)

・マヨネーズ、砂糖、チーズをのせ、さらにマヨネーズのドレッシングがかかる。

・「罪深いシュガーバターホイップ」「罪深いホイップフレンチトースト」も販売。

 

★調査(クロス・マーケティング、6月、20~69歳の男女1100人対象)

◎背徳グルメを食べたくなるのは?

 「ストレスがたまっているとき」(31.6%)、「疲れているとき」(25.8%)

 「いいことがあったとき」(17.5%)、「大きな仕事や試験が終わった後」(12.0%)

・ネガティブな状態のときが多く、自分への「ご褒美」として手に出すこともあることが分かった。

 

◎背徳グルメを食べた後は?

「食べる量を減らす」「摂取カロリーを減らす、調整する」それぞれ2割台。

 「特に何もしない」(42.9%) 男性に限ると5割を超える。

 

★日本ハム担当者の話

・長引く自粛生活で気分転換のため週に1回ぐらいは背徳グルメを求める人が増えている。

・健康志向とは完全に逆行しているが、ライフスタイルの中で共存するのではないか。

 

 皆さんなら買いますか?私は勇気がいりますが、心動きます。

 そもそもネーミングが面白い。

 ぜひ「文豪道場」で背徳グルメ商品を考えさせてみてはいかがでしょう。