今日の日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」は、「消費者ひき付ける数字の魔力」でした。
確かに、買い物に行くと、食品や飲料のパッケージの数字が目に飛び込んできますよね。
★具体的な数字を示す商品
◎C.C.レモン(サントリー) 「レモン〇個分のビタミンC」
・1994年発売当初は、350ml缶で「レモン50個分のビタミンC」と英語で表記。
・よりビタミンCをアピールするため、96年の500mlペットボトル発売の際に日本語表記も入れるようになった。
・現在は500mlにレモン40個分、800mgにビタミンCが入っている。
★カロリー0,糖質0など数字が「ない」ことにひかれ、つい手を取ってしまう商品。
◎糖質0g麺(紀文)
・前身は10年発売の「サラダ de ヌードル」
・名称変更は、サラダのイメージを通してヘルシーさを情緒的に伝えていたが、より直接的に「麺なのに糖質0」という価値を押し出すことにした。
じっくり商品棚を見る人はいない。商品を手に取ってもらえるかは1秒以下、一瞬の勝負(井福麻子さん、商品開発室)
・パッケージでも大きく「0g」。
・狙いは当たり、年間出荷数が名称変更前の10倍以上に跳ね上がった。
★1日の推奨量「1日分の〇〇」を示す商品
・多様な栄養素それぞれの1日の推奨量を把握するのは難しい。
・ぱっと見て自分に必要か判断しやすい表現は消費者の心を打ちそうだ。
★牛窪恵さん(トレンド評論家)の話
・膨大なデータが氾濫する中、消費者は信頼に足る情報を欲している。
・2000年代以降は単においしい、癒されるというだけは足りず、機能性が求められるようになっていった。
・近年はスマホやアプリで健康管理する人も増え、カロリーや栄養素の「見える化」が進んだため、より数字に敏感になっている。
◎消費者が数字を見た時の心理
①「何だろう」と数字の意味が気になる気持ち
②「安心感はほしい」という欲求
・自分にとって商品を買うことに意味を感じる、納得感が得られると購入につながる。
◎印象に残り、目を引きやすい数字の特徴
①収まりが悪い、キリが悪い中途半端に見える数字
例 10よりも9、50よりも40 「なぜあえて?」という違和感がある。
②想像を超える大きな数字
例100万、1000億 「そんなに多く?」という驚きがある。
・ヤクルトのY1000の1本あたり〝乳酸菌シロタ株1100億個〝は想像を超える多さでインパクトがある。
私もつい「カロリー0」「プリン体0」に目がいってしまいます。数字の魔力の話も文豪道場で使えそうですね。
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