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No弐-537 大学3年生

  9月14日(水)朝日新聞朝刊の「大学3年生 充実度最低」という見出しが目に留まりました。やはり、大学3年生の教え子たちがいるから気になります。

3カ月ほど前、No弐-451(6月21日)で「ガクチカの変化」を取り上げました。

「ガクチカ」という言葉は、「学生時代に力を入れたこと」でした。

 「都内の大学3年生の女性の声」を覚えていますか?

 

・コロナ第1波の春に入学。 

・この2年間はほとんど実家でオンライン授業。4月から初めて全面的な対面授業。

・やっと始まった学生生活を楽しみたいが、すでに就職活動に焦り。

・アルバイトもサークル活動もほとんどできていない。

・「ガクチカについても話せることが何もない。何かエピソードをつくらないと」

・「始まったばかりの大学生活で次は就活と言われても‥‥。正直、どうすればいいのかわかりません」

 

★「全国生活協同組合連合会」の調査(7月実施、インターネットで5225人回答)

◎「サークル・部活に現在所属している」

 1年生(75.4%)、2年生(67.9%)、3年生(51.3%)、4~6年生(41.7%)

◎「所属したことがない・今後も入らない」

 3年生(33.6%)、1年生(15.7%)、2年生(20.5%)、4~6年生(21.0%)

 

◎「入学後にできた友人0人」

 3年生(4.8%)、1年生(2.1%)、2年生(2.8%)、4~6年生(2.2%)

◎「入学後にできた友人5人未満」

 3年生(22.1%)、1年生(17.3%)、2年生(18.3%)、4~6年生(15.7%)

 

◎「学生生活は充実している」

 3年生(76.1%)、1年生(88.1%)、2年生(84.0%)、4~6年生(81.7%)

◎「友人関係は充実している」

 3年生(71.9%)、1年生(83.2%)、2年生(81.0%)、4~6年生(78.7%)

 

・「3年生は(入学時の)ガイダンスや新歓などイベントが何もないまま交流する機会がなく、見放されている感覚がある」

・「様々な制約のなかで、授業でもサークルでも、つながりをつくりづらかった」

 

 孤立感やできないことが多くって歯がゆかったことでしょう。まだこれからできることはたくさんあるはずです。応援したいですね。