8月27日の日本経済新聞朝刊別冊「プラス1」の「くらし探検隊」の記事からです。
日本ではどの肉が最も多く食べられているのか、ご存知でしたか?
★肉(牛・豚・鶏)の1人当たり消費量
・この30年で3割増。1960年度と比べると10倍増。
・鶏と豚はほぼ一貫して増加。鶏肉は30年で5割増。
・長らく豚肉が鶏肉を上回っていたが、2012年に鶏肉が逆転。
★21年度1人当たりの供給量(消費量)
鶏肉14.4㎏(4%増)、豚肉13.2㎏(1.9%増)、牛肉6.2㎏(BSE問題などで消費が激減)。
★鶏肉が伸びた理由
・他の畜産物肉食べて安い、健康志向の世界的な高まり。
・鶏は生後50日程度で出荷でき、半年ほどかかる豚より短い。
★ムネ肉人気
・ムネ肉は使い勝手が悪い、パサつくなどの理由で日本人は長年敬遠。
・鶏1羽からから取れる量はムネ肉ももも肉も同じだが、ムネ肉はもも肉の半値。
・高たんぱく、低カロリーで筋トレする人やダイエット中の人に好まれる。
・パサつかない調理方法などが広がる。
・欧州や米国はムネ肉が好まれる。
・近ごろはブラジル産のもも肉が国内のスーパーに安く並ぶ。
・材料名検索数 鶏胸肉5位、鶏もも肉14位。
★ムネ肉で検索されている料理
①唐揚げ ②照り焼き ③チャーシュー(09年14位) ④鶏ハム
・低温調理機などでヘルシーに調理するレシピが人気。
★もも肉で検索されている料理
①照り焼き ②唐揚げ ここ3年はトマト煮と焼き鳥が急上昇。
・焼き鳥人気は、コロナ禍で外食を控え、自宅でおつまみを作りたいという心理が影響。
★21年度の鶏肉卸売価格
・19年度(コロナが影響する前)に比べ、もも肉7%、ムネ肉25%上昇。
・特に輸入品が過去にないくらい高い。
・高騰の原因はウクライナ情勢。欧州各国はウクライナは鶏肉の主要輸入先ブラジルなど他国から調達。
・世界の供給網が変わり日本買い負けている。
★鶏肉の自給率
・重量ベースで65%、飼料は25%(トウモロコシなどの濃厚飼料13%)。
・飼料自給率を反映した鶏肉の自給率は8%。
★鶏肉・豚肉消費ランキング(総務省「家計調査」2人以上の世帯2019~21年平均)
・鶏肉1位熊本市、2位福岡市、3位宮崎市 九州優位。
・豚肉1位新潟市 2位相模原市 3位静岡市
そういえば「唐揚げ専門店」をよく見ます。近所にも最近オープンしたのですが、苦戦しているようですが。卸売価格の高騰が響いているんでしょうね。
肉の話は子どもも関心がありそうでうね。「授業のまくら」にいかがでしょう。
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