先週、朝日新聞朝刊に「ギフテッド 才能の光と影」が4回(8月30日~9月2日)連載されました。
「ギフテッド」については、「No弐-419 特別科学教育とギフテッド教育」(5月20日)で取り上げました。
太平洋戦争末期、戦争に勝つには科学技術力の向上のための国が進めた英才教育「特別科学教育」が5校で進められ、戦後1948年3月に打ち切られました。
文科省は昨年6月、得意な才能のある子どもの教育について有識者会議を立ち上げ、来年度から具体的支援に乗り出します。
★ギフテッド
・「神から授けられた」という意味の英語が語源。
・飛び抜けた才能はその「光」の強さの分だけ、「影」も濃くなる。
今回は4人が紹介されていましたが、今日はその中の1人の子に注目です。
★都内の小学5年生(10) (8月30日掲載)
・漢字は3歳ごろから路線図で読めるようになった。初めて書いた字は「品川」。
・3歳で機械式時計の仕組みを書いた本を熟読。歯車のおもちゃで遊ぶのも大好き。
・フォントやピクトグラム(絵文字)に興味を持つ。
・幼稚園の頃には分子や元案の図鑑を読む。
・小学1年でIQ154。
・小学4年で英検準1級(大学中級程度)に合格。
・昨年の小学生向けのプログラミング大会で、4年生で決勝進出。
・今熱中しているのはパソコンで作る3Dの映像作品、作曲、デザイン画。
・「自分が興味があることをしている時が一番ワクワクする」
★集団生活のストレス
・幼稚園の頃、日曜日の深夜に嘔吐。幼稚園の生活がストレスのよう。
夜にうなされることもあり、ドッジボールのある日は体調が悪そう。
・学校は苦しいことの連続。学校は「ありのままでいられない場所」。
ヘアドネーション(髪の寄付)のため2年間髪を伸ばす。トイレに入ると「なんで女子が入ってくるんだよ」
好きな色の組み合わせで左右違う色の靴下をはくと「おかしい」といじられる。
・みんなと同じようにしないと叱られ、泣いて帰宅も。
算数の答えの求め方は教えられた以外のやり方はダメ。
黒板に書かれた通りにノートに書き写さないとダメ。
・ざわざわした教室にいるだけで疲れ果てた。
★選択的登校の確立
・登校日を選ぶ。週3日ほど。
登校がしんどい日はリフレッシュ休み。美術館や博物館へ。
体調が良かったり、気分が向いたりする日は学校へ。
算数は、教えられた以外の答えの求め方はダメ、黒板に書かれた通りに書き写さないとダメ、さらにはざわざわした教室ならギフテッドでなくても疲れますよね?
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