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No弐-523  出生率と少子化

 9月1日 子ども体も元気に登校しましたか?

 今日も8月14日(日)の読売新聞朝刊「ニュースの門」からです。テーマは「出生率」についてでした。

 2021年 出生数81万1604人(過去最少)、出生率1.30(過去4番目に低い)

 

★若い世代は夏生まれが多い。

・21年の月別の出生数の上位は8月、9月、7月の順。(厚労省の「人口動態統計」)

20年もこの3つの月が上位を占めた。

・52歳より下の世代は7~9月生まれが多く、上の世代は1~3月生まれが多い傾向。

・理由はよくわからない。

ベビーカレンダー(妊娠・出産関連サービス)では、「夫の夏季休暇があって、産後のサポートを受けやすい」などと、夏の出産を希望する人もいた。

「共働き家庭が増え、産む時期について計画的になっているのではないか」(担当者)

早生まれ(1~3月、4月1日を含む)は避ける傾向もあった。

 

★出生数

・ピークだった第1次ベビーブーム(1947~49年)の約3割にまで激減。

・子どもを産む年齢層である15~49歳の女性の数に左右される。

 この年代の女性は、2932万人(2000)→2453万人(2021)。激減。少子化加速。

 

★出生率

・「合計特殊出生率」 1人の女性が生涯に産むことが見込まれる子どもの数。

・出生率は、1.26(2005)過去最低→1.30(2021)

出生数は、約106万人(2005)→81万人(2021) 過去最少。

出生率が増えたとしても、少子化への歯止めは弱い。

・1966年1.58 「丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性は気性が激しい」という迷信で出生率が異常に低くなる。

・「1.57ショック」1989年1.57 1966年より下回った衝撃。

・出生率は地域差が大きい。全国で最も高いのは沖縄県(1.80)。

・韓国0.8(2020)、シンガポール1.1(2020)。

・「希望出生率」 若い世代の結婚や出産の希望がかなった時の出生率。

政府が掲げる目標は1.8。

 

★低出生率のわな

・出生率が低下すると、子どもが少ないことが当たり前になり、人々の意識やライフスタイルが変わってしまう。

・「人口置換水準」 現在の人口を維持するために必要な合計特殊出生率の水準2.06。

・いったん1.5以下減少すると、大幅に回復した国は少ない。

 

・夫婦の平均的な子どもの数は減少しているものの、ここ40年ほど、ほぼ2人。

・婚姻数は、戦後最少の約50万件(2021)。ピーク時の半分以下。

・2本柱の対策①結婚を望む人が結婚できる環境の整備

 ②夫婦が望む数の子どもを産めるような支援の充実

 「子育てに優しい社会」であってほしいですね。