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No弐-520  花火

 世界バドミントンが終わりました。1つでも金メダルがあったのは嬉しいことです。

 さて、今日から2学期が始まる学校もあり、夏もそろそろ終わりでしょうか?今週は夏を振り返りたいと思います。

 夏といえば、8月13日(土)読売新聞朝刊「ニュースの門」は「花火」についてでした。

 コロナ禍で中止が相次いだ花火大会も今年は各地で打ち上げられた映像を見る機会はありましたが、皆さんは、この夏どこかで花火をご覧になりましたか?

 

★花火の歴史

・12世紀、花火の原料・黒色火薬は中国で実用化。

・火薬はシルクロードを通ってイスラム、ヨーロッパ諸国に伝播。

・武器として使われるうちに花火に転用。

・14世紀、イタリア・フィレンツェの祭りで鑑賞されたのが最初。

 

・日本伝来は不明。

・室町時代の貴族・万里小路(までのこうじ)時房の日記「建内記」に、

 「1947年3月21日夜、清浄華院(せいじょうけいん)(京都市)の境内で中国人が仕掛け花火を披露した」という記述がある。

・徳川家康や伊達政宗も花火を鑑賞。

・16世紀半ばには鉄砲と共に火薬が伝来。

・長く戦乱がなくなると、武器を使う必要がなくなり、花火の研究、開発が一気に進む。

・飢饉や疫病に見舞われた8代将軍徳川吉宗は1773年夏、犠牲者の鎮護や疫病退散祈願のため、隅田川で水神祭を催して花火を打ち上げた。

・これが恒例となり、国内最古とされる「隅田川花火大会」につながった。

 

・1945年、再軍備を恐れたGHQは国内での火薬製造を禁じ、花火が作れなくなった。

・花火師らの陳情で、3年後に製造が解禁。解禁された8月1日は「花火の日」になった。

 

・花火業者にとって、今のコロナ禍は「その時以来の危機」。2020年以降、「密」を避けるため、全国の花火大会は相次いで中止。

・自治体の「煙火消費許可」5974件(2019)→2920件(2020)に半減。

・100を超える打ち上げ花火業者の損失は計170億円。

 

★日本三大花火大会

・長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)8月2,3日実施

・大曲の花火(秋田県大仙市)8月27日

・土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)11月5日予定

 

★世界一の技術

・日本の代表的な花火は、昔から球状に広がる「割者(わりもの)花火」。

多くの庶民が様々な方向から同じように見るためという説。

・花火の開き方や色調を時間差で変化させるなど、日本の花火技術は世界一。

・日本の花火は暗めの色を使うなど「わびさび」を意識して非常に繊細。

・カラフルな花火は金属化合物を燃やして炎に色を付ける。明治以降に盛んになった技術。

・赤、緑、青、黄のほか、ピンクやレモン色などの中間色も出せる。

・最近は自宅や遠方から花火を見る機会が増えたため、見やすい明るい色調が多い。

・打ち上げ技術も多くはコンピュータで制御され、音楽などに合わせて100分の1秒単位で打ち上げることもできる。

 

 この文章を打っていたら、花火が無性に見たくなりました。まだチャンスはありますよね。