今日も今年の全国学力調査に注目します。
★小学国語
・平均正答率65.8%。
・「話すこと・聞くこと」66.3%、「読むこと」66.8%、
・話の中心を捉える力を身についている。(文科省)
・「書くこと」48.6%で、引き続き苦戦する児童が多い。
文章の具体的評価について記述できなかった児童が多く見られた。
・感想や意見の交換で自分の文章の良いところを見つける点に課題。低学年は「内容などの良さ」、高学年では「構成や展開」などを意識して書かせる指導が大切。(文科省)
★小学算数
・平均正答率63.3%。
・基礎的なデータの読み取りはできているが、目的に応じて必要なデータを収集することが苦手な傾向が見られた。
・割合の考え方を日常生活に生かす力に課題が残った。
・目的に合った数処理の力が不足。
★小学理科
・平均正答率63.4%。
・観察や実験では正しい結果を選べたが、知識を日常生活に結びつけるのが苦手な傾向が見られた。
・授業では実験結果などを踏まえて話し合う中で、問題を見いだす場所を設定することが重要。(文科省)
・天気と1日の気温の変化をグラフから読み取るなど、基礎的な能力を見る設問への正答率は高かった。
・最も正答率が低かったのは、「エネルギー」の問題。光が直進する性質を実験の状況に結び付けられなかった。
★新聞を読む頻度と正答率
・新聞を読む習慣がある子どもの減少。「ほとんど、全く読まない」小学校72.7%(26.8ポイント増)、中学校78.6%(23.4ポイント増)
・新聞を「ほぼ毎日」「週に1~3回程度」読む小学生14.0%、中学生9.7%。
・新聞を「ほぼ毎日」読む児童の平均正答率(75.4%)、「ほとんど、全く読まない」児童(63.9%)
・中学国語では「ほぼ毎日」平均正答率(74.9%)、「ほとんど、全く読まない」児童(68.3%)
・算数・数学や小中理科でも新聞を読む頻度が高いほど正答率が高い傾向。
★自宅にある本の冊数と正答率
・小学算数では自宅に「501冊以上」正答率(70.6%)、「0~10冊」正答率(50.9%)で最も差が出た。
・自宅にある本が少なくても、自分の考えを発表する際に新聞などの資料を用いた子ほど各教科の正答率が高い傾向が見られた(文科省)
★スマホとの関係
・小6の50.6%、中3の75.6%が、スマホで1日1時間以上SNSや動画視聴。
・「4時間以上」小6(10.9%)、中3(15.4%)。
・一番多かったのは「1時間以上2時間より少ない」小6(18.1%)、中3(23.9%)。
・「携帯電話やスマホを持っていない」小6(20.6%)、中3(5.2%)。
・利用時間と平均正答率では、「30分より少ない」が全ての教科で最も高く、「4時間以上」が、全てで最低。
高い予算で調査したのですから、このデータを日頃の授業に生かしていきたいですよね。
新聞、読書、スマホなどの話題も子どもや保護者にもしてみてはいかがでしょう。
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