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No弐-486 〇活

  7月23日(土)朝日新聞朝刊「耕論」は「あれもこれも『活』」についてでした。

「婚活、妊活、終活―。『活』が世の中にあふれている。」確かにそうですよね。今パッといくつ浮かびますか?

 今日は、3人の中の塩田雄大(たけひろ)さん(NHK放送文化研究所主任研究員)の話に注目しました。

 

・「〇活」という表現が現在のように広がるきっかけとなったのは、1960年代後半に生まれた「就活」。

・その後、2000年代に一気に増え、今も日常に使われている。使い勝手のいい、とても便利な言葉だから。

・出始めの頃は、くだけた言い方だったが、次第に公式の場でも使われるようになる。

 

★「活」のもとになっている「活動」の意味

①単に動くこと 火山活動、前線の活動など動物や自然現状に対して使われる。

②目的を持って動くこと 「〇活」として人間に対して使われる。

 分類1 「探す」という意味のもの 「保活」「婚活」など

 分類2 健康に関するもの 「温活」「美活」など

 分類3 時期を表すもの 「朝活」「夕活」など

 いくつかに分類することができる。

 

★なぜこんなに多用されているのか?

①四つの音を持つ「4泊」の言葉は、日本語の省略の基本形だから 

「キムタク」「ダメ元」など

②名詞化によって言葉の輪郭がはっきりするから

「就職先を探している」は、再就職にも使われるが、「就活」は、学生が就職を目指すこと。

③目的をダイレクトに表現せずに済む効果があるから

「いま子どもを作ろうとしています」と発言するのは、ややはばかれる類。

「妊活」というと生々しくなく、やわらかくなる。

「まじめにがんばっている」ことを漂わすことなく、少し距離を置いているような印象になり、言いやすくなった結果、同じ「活」をする仲間ともつながりが生まれやすい。 調べてみると他にもこんな「〇活」がありましたが、いくつご存知でしたか?

①「ソー活」ソーシャルメディアを活用した就職活動 ②「転活」転職活動

③「保活」子どもを保育所に入れるための活動 ④「離活」離婚に向けた準備活動

⑤「菌活」身体に良い菌を積極的に食べる活動 ⑥「燃活」脂肪を燃やす活動

⑦「眠活」質の良い睡眠を追求する活動 ⑧「寝活(ねかつ)」寝付きをよくする活動

⑨「涙活(るいかつ)」意識的に泣いてストレス解消する活動

⑩「呆活(ぼうかつ)」意図的に頭を空っぽにして、ボーっと過ごす活動

⑪「ソロ活」一人の時間を有効利用する活動 ⑫「ヲタ活」オタク活動

 

 皆さんが現在している活動ありますか? やってみたい活動はありますか?

 私は「燃活」に苦戦中ですが、「呆活」にあこがれます。

 子どもたちに考えさせたら面白い活動が作れそうですね。