7月23日(土)朝日新聞朝刊「耕論」は「あれもこれも『活』」についてでした。
「婚活、妊活、終活―。『活』が世の中にあふれている。」確かにそうですよね。今パッといくつ浮かびますか?
今日は、3人の中の塩田雄大(たけひろ)さん(NHK放送文化研究所主任研究員)の話に注目しました。
・「〇活」という表現が現在のように広がるきっかけとなったのは、1960年代後半に生まれた「就活」。
・その後、2000年代に一気に増え、今も日常に使われている。使い勝手のいい、とても便利な言葉だから。
・出始めの頃は、くだけた言い方だったが、次第に公式の場でも使われるようになる。
★「活」のもとになっている「活動」の意味
①単に動くこと 火山活動、前線の活動など動物や自然現状に対して使われる。
②目的を持って動くこと 「〇活」として人間に対して使われる。
分類1 「探す」という意味のもの 「保活」「婚活」など
分類2 健康に関するもの 「温活」「美活」など
分類3 時期を表すもの 「朝活」「夕活」など
いくつかに分類することができる。
★なぜこんなに多用されているのか?
①四つの音を持つ「4泊」の言葉は、日本語の省略の基本形だから
「キムタク」「ダメ元」など
②名詞化によって言葉の輪郭がはっきりするから
「就職先を探している」は、再就職にも使われるが、「就活」は、学生が就職を目指すこと。
③目的をダイレクトに表現せずに済む効果があるから
「いま子どもを作ろうとしています」と発言するのは、ややはばかれる類。
「妊活」というと生々しくなく、やわらかくなる。
「まじめにがんばっている」ことを漂わすことなく、少し距離を置いているような印象になり、言いやすくなった結果、同じ「活」をする仲間ともつながりが生まれやすい。 調べてみると他にもこんな「〇活」がありましたが、いくつご存知でしたか?
①「ソー活」ソーシャルメディアを活用した就職活動 ②「転活」転職活動
③「保活」子どもを保育所に入れるための活動 ④「離活」離婚に向けた準備活動
⑤「菌活」身体に良い菌を積極的に食べる活動 ⑥「燃活」脂肪を燃やす活動
⑦「眠活」質の良い睡眠を追求する活動 ⑧「寝活(ねかつ)」寝付きをよくする活動
⑨「涙活(るいかつ)」意識的に泣いてストレス解消する活動
⑩「呆活(ぼうかつ)」意図的に頭を空っぽにして、ボーっと過ごす活動
⑪「ソロ活」一人の時間を有効利用する活動 ⑫「ヲタ活」オタク活動
皆さんが現在している活動ありますか? やってみたい活動はありますか?
私は「燃活」に苦戦中ですが、「呆活」にあこがれます。
子どもたちに考えさせたら面白い活動が作れそうですね。
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