6月25日(土)の朝日新聞別冊「be」の「DO科学」は「震度はなぜ7までなの?」の見出しが目に留まりました。確かに、「震度8」と「震度9」なんて聞いたことがありませんよね。
★震度
・0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階に分かれている。
・基本的には地震がおきた場所から離れるほど小さくなるが、地盤の固さとなによっても変わってくる。
★震度7のゆれ
・立っていられないほどで、はわないと動くことができない。
・固定していない家具はほとんど移動するし、飛ぶこともある。
・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物は倒れるものが多くなる。
・耐震性の高い木造建築もまれに傾く。
★震度はなぜ7までなのか?
・震度7は、「最大級の被害をもたらす揺れ」と考えられている。
・避難や防災対策の最大級になるので、強い揺れをこれ以上細かく分けても、取るべき対応が変わらないので7が最大。
★震度の出し方
・昔は気象庁の人が体で感じた揺れやまわりの被害を決めていたが、感じ方に個人差があるし、地震から速報を出すまでに10分以上かかっていた。
・1996年に震度の出し方が全面的に変わった。
・震度計で観測した地震の加速度と周期、揺れが続いた時間から、自動で震度を割り出すようになった。
・きっかけは、95年の兵庫県南部地震で、震度7の地域の確認に時間がかかった。
・震度計の登場で、地震が起きてから速報を発表するまでの時間は約1分半になった。
★震度7を観測した過去の地震
・気象庁が震度7を定めたのは1949年。
・1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
・2004年新潟県中越地震
・2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
・2016年熊本地震の前震と本震
・2018年北海道胆振(いぶり)東部地震
・今後は発生が予想されている南海トラフ巨大地震は、静岡県から宮崎県にかけての一部で震度7になる可能性がある。
★外国の震度
・アメリカで使われている「改正メルカリ震度階級」は、12段階に分かれていて、昔の日本のように体感や被害によるもの。
「授業のまくら」に使えそうですか?
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