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No弐-468 震度

 6月25日(土)の朝日新聞別冊「be」の「DO科学」は「震度はなぜ7までなの?」の見出しが目に留まりました。確かに、「震度8」と「震度9」なんて聞いたことがありませんよね。

 

★震度

・0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階に分かれている。

・基本的には地震がおきた場所から離れるほど小さくなるが、地盤の固さとなによっても変わってくる。

 

★震度7のゆれ

・立っていられないほどで、はわないと動くことができない。

・固定していない家具はほとんど移動するし、飛ぶこともある。

・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物は倒れるものが多くなる。

・耐震性の高い木造建築もまれに傾く。

 

★震度はなぜ7までなのか?

・震度7は、「最大級の被害をもたらす揺れ」と考えられている。

・避難や防災対策の最大級になるので、強い揺れをこれ以上細かく分けても、取るべき対応が変わらないので7が最大。

 

★震度の出し方

・昔は気象庁の人が体で感じた揺れやまわりの被害を決めていたが、感じ方に個人差があるし、地震から速報を出すまでに10分以上かかっていた。

・1996年に震度の出し方が全面的に変わった。

・震度計で観測した地震の加速度と周期、揺れが続いた時間から、自動で震度を割り出すようになった。

・きっかけは、95年の兵庫県南部地震で、震度7の地域の確認に時間がかかった。

・震度計の登場で、地震が起きてから速報を発表するまでの時間は約1分半になった。

 

★震度7を観測した過去の地震

・気象庁が震度7を定めたのは1949年。

・1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)

・2004年新潟県中越地震

・2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

・2016年熊本地震の前震と本震

・2018年北海道胆振(いぶり)東部地震

・今後は発生が予想されている南海トラフ巨大地震は、静岡県から宮崎県にかけての一部で震度7になる可能性がある。

 

★外国の震度

・アメリカで使われている「改正メルカリ震度階級」は、12段階に分かれていて、昔の日本のように体感や被害によるもの。

 「授業のまくら」に使えそうですか?