今日の日本経済新聞「プラス1」の「くらし探検隊」は、「印象の決め手 言葉より表情」でした。皆さんの印象の決め手は何ですか?
★人は見た目が9割
・この説が広まったきっかけは、竹内一郎教授(宝塚大学東京メディア芸術学部)が2005年に刊行した同名書籍。100万部超発行。
・世の中は「人は見た目ではない」という教育が主流なだけに、外見至上主義を助長するなどの議論を巻き起こす。
★9割の根拠
・アルバート・マレ-ビアンの「好意の総計」(1960~70年代の研究を基にしたまとめ)
・人が他人に好意を抱く理由 ①顔の表情(55%) ②言葉そのもの(7%) ③声の調子や大きさなどの周辺言語 (38%)
・②言葉そのもの(7%)以外の93%を「見た目」とした。
*アルバート・メラビアン(1939年 - )はアメリカ合衆国の心理学者。姓はマレービアンやメレビアンなどと読まれることもある。「メラビアンの法則」、「7-38-55のルール」と呼ばれていることも多い。(Wikipedia)
★日本人の好意の総計
・「AS日本人の好意の総計」(佐藤綾子教授・ハリウッド大学院大学) 94年学生と社会人200人を対象。ASはアヤコサトウの略。
・人が他人に好意を抱く理由 ①顔の表情(60%) ②言葉そのもの(8%) ③声の調子や大きさなどの周辺言語 (32%)
・米国とよく似た結果。表情は米国より5ポイント高い。「日本人は、言葉にしない思いやりや礼儀の伝統が生きているため」(佐藤教授)
★他の研究
・人が発する情報のうちおよそ3割が言語、7割が非言語。(レイ・ハードウィステル・米国人類学者)
・「9割」とは言わないまでも、顔の表情が人の第一印象を左右し、ごく短時間で決まるのは確からしい。
・人間は五感から1秒間に1100万要素もの情報を取り入れるが、そのうち1000万以上は視覚から。(ティモーシー・ウイルソン・米国の心理学者)
・人はわずか1~2秒で初対面の人の第一印象を決める。しかも、この第一印象はその後もなかなか変わらない。(佐藤綾子教授・学生3000人超対象調査)
★第一印象をよくするポイント
・相手と視線を交わすアイコンタクトと笑顔。(相手に関心があり、親しくなりたいというサイン)
◎アイコンタクトのコツ
・上まぶたに力を入れて目をしっかり開け、目力を強調する。
・相手の鼻の縦方向の2分の1ぐらいを頂点に両目の外側を結んだ逆三角形の真ん中あたりを見つめると圧迫感を感じさせない。
・見つめるのは「1分間に32秒以上」が目安。
◎笑顔のコツ
・口角を上げるように意識する。
・バイデン米大統領は、記者の目を見る時間も長く、口を大きく開いた笑顔で若々しさも演出。
マスクをしていてもアイコンタクトと笑顔は意識してみたいものです。
子どもたちにも「32秒アイコンタクト」を体験させてみてはいかがでしょう。
コメントをお書きください