6月11日(土)の日本経済新聞「プラス1」にある「くらし探検隊」は「漢字」に注目していました。漢字っていくつあるでしょう?
・中国の包括的な漢字の字典「漢字大字典」の載っているのは約6万。
・日本の常用漢字がこのうち4%弱に過ぎない。
★漢字の起源と発展
・およそ3000年前(殷王朝時代)、甲骨文字(3500~4500)が誕生。骨のひび割れを神託として受け止める占術で、吉凶を表すひびの形「ト」が「占い」を意味するようになる。
・殷後期や周の時代には青銅器などに鋳込む銘文に使う「金文」が出現し、漢字に発展。
・象形文字のみならず、意味と音の部分が組み合わさった「形成文字」が爆発的に増え、後漢(935)から魏、さらに宋(31319)、明(33549)、清(47035)の時代を経る中で増えていった。
・辞書にあるだけで実際に使われない字も多く、清朝時代に役人が使った漢字も2000程度。
ほとんどの漢字は死語ならぬ「死字」だったようだ。
★戦後の変化
・第2次世界大戦の中国は漢字の歴史を劇的に塗り替えた。
・毛沢東は「新中国の文字改革」を唱え、漢字の廃止を模索したが、「簡体字」ができたことで、廃止論は立ち消えになった。約13000字(新華字典)掲載。
★他国での漢字
中国 小学校で教える常用漢字は約2500。中学校で習う準常用漢字は約1000。
3500字で普段の生活や仕事の大体はカバーできる。
台湾 「繁体字」が使われ続け、常用するのは4808。
韓国やベトナムにも存在。
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