「No弐-375 スタート」(4月6日)で、読売新聞朝刊の「季語講座」から「蝌蚪」を紹介したのを覚えていらっしゃいますか?
そうです。オタマジャクシのことでした。
6月16日(水)の読売新聞季語講座には、「黒南風、白南風」が出ていました。
Q1 さて、なんと読むでしょう?
Q2 黒南風と白南風の違いは何でしょう?
Q3 風は季節によってほぼ方向が定まっているので、春は東風、夏は南風、秋は西風、冬は北風とも書きますが、それぞれなんてなんと読むでしょう?
Q4 「颪」「凩」ってんなんと読むでしょう?
Q1 黒南風(くろはえ) 白南風(しろはえ、しらはえ)
沖縄の方言で「南」の方位を「はえ」と呼ぶことに由来して、主に西日本では「南よりの風」を「はえ」と呼ぶならわしがあるんだそうです。
Q2 黒南風は、梅雨の始めの頃に雨を含んだ黒雲で、空がどんより暗くなる南風。
白南風は、梅雨明けの晴天の日に吹き、空が明るくなる南風。
ちなみに、梅雨の最盛期の激しい南風を「荒南風(あらはえ)」と呼びます。
黒南風は梅雨入り、荒南風は梅雨半ば、白南風は梅雨明けでいずれも夏の季語。
Q3 東風(こち、こちかぜ、あゆ、とうふう、とんぷう、はるかぜ、ひがしかぜ)
同じ「東風」でも「あいの風」は夏の季語、「こち」は春の季語。
「南風」(はえ・みなみかぜ・なんぷう・みなみ・まぜ・まじ・ぱいかじ)
東と南の間の「東南風」(いなさ)
「西風」(ならい、にしかぜ、せいふう)
「北風」(あなじ、きたかぜ、)
西風は北日本・東日本で、北風は西日本で北西から吹く季節風で季語は冬。
Q4 「颪」(おろし)山から吹き下ろす風。
六甲颪、赤城颪、筑波颪、秩父颪、富士颪、浅間颪、那須颪、比叡颪など
「凩」(こがらし)秋の末から冬にかけて強く吹く冷たい風。
どれか一つでも明日の「授業のまくら」にいかがでしょう?
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