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No弐-449 黒南風、白南風

「No弐-375  スタート」(4月6日)で、読売新聞朝刊の「季語講座」から「蝌蚪」を紹介したのを覚えていらっしゃいますか?

 そうです。オタマジャクシのことでした。

 

 6月16日(水)の読売新聞季語講座には、「黒南風、白南風」が出ていました。

Q1 さて、なんと読むでしょう?

 

Q2 黒南風と白南風の違いは何でしょう?

 

Q3 風は季節によってほぼ方向が定まっているので、春は東風、夏は南風、秋は西風、冬は北風とも書きますが、それぞれなんてなんと読むでしょう?

 

Q4 「颪」「凩」ってんなんと読むでしょう?

 

Q1 黒南風(くろはえ) 白南風(しろはえ、しらはえ)

 沖縄の方言で「南」の方位を「はえ」と呼ぶことに由来して、主に西日本では「南よりの風」を「はえ」と呼ぶならわしがあるんだそうです。

 

Q2 黒南風は、梅雨の始めの頃に雨を含んだ黒雲で、空がどんより暗くなる南風。

  白南風は、梅雨明けの晴天の日に吹き、空が明るくなる南風。

  

 ちなみに、梅雨の最盛期の激しい南風を「荒南風(あらはえ)」と呼びます。

 黒南風は梅雨入り、荒南風は梅雨半ば、白南風は梅雨明けでいずれも夏の季語。

 

Q3 東風(こち、こちかぜ、あゆ、とうふう、とんぷう、はるかぜ、ひがしかぜ)

   同じ「東風」でも「あいの風」は夏の季語、「こち」は春の季語。

 「南風」(はえ・みなみかぜ・なんぷう・みなみ・まぜ・まじ・ぱいかじ)

   東と南の間の「東南風」(いなさ)

 

  「西風」(ならい、にしかぜ、せいふう)

  「北風」(あなじ、きたかぜ、)

    西風は北日本・東日本で、北風は西日本で北西から吹く季節風で季語は冬。

 

Q4 「颪」(おろし)山から吹き下ろす風。

   六甲颪、赤城颪、筑波颪、秩父颪、富士颪、浅間颪、那須颪、比叡颪など

  「凩」(こがらし)秋の末から冬にかけて強く吹く冷たい風。

 

 どれか一つでも明日の「授業のまくら」にいかがでしょう?