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No弐-447  スポーツ記事の性差・偏見

  今日もジェンダーに注目してみました。今日の朝日新聞朝刊からです。見出しは「スポーツ記事の性差・偏見 どう意識」でした。

・朝日新聞と明治大学高峰修研究室は、スポーツ記事に見られるジェンダーへの偏見や固定観念を含む表現に対する読者の意識を共同で調査。

・IOCの古い価値観に基づく男らしさや女らしさに当てはめた表現などのガイドラインの事例を男女別16問ずつ、違和感の3段階の選択肢で調査。

 

★ジェンダーの偏見を含む表現なのに「違和感を覚えない」と回答が多かった項目

 ①男性アスリートの人柄を「力強い」「勇気がある」などと表現(76.4%)

 ③女性アスリートの人柄を「気配りできる」「素直な」などと表現(61.2%) 

 ②男性アスリートの競技の様子を「たくましい」「力強い」などと表現(75.3%) 

 ①女性アスリートの競技の様子を「しなやか」「美しい」などと表現(70.3%) 

 

★ジェンダーの偏見を含む表現なのに「違和感を覚える」と回答が多かった項目

    ⑪男性アスリートの容姿を「イケメン」「~王子」「カッコいい」などと表現(53.1%)

    ⑩女性アスリートの容姿を「美女」「美しすぎる」「かわいい」などと表現(59.5%)  

 ①男性アスリートの性的な部分に焦点を当てた写真を掲載する(83.0%) 

 ①女性アスリートの性的な部分に焦点を当てた写真を掲載する(84.3%)

 

★「違和感を覚える」性別による偏り

 ⑬結婚している男性アスリートの業績が「妻」に支えられたものと報じる(43.7%)

 ⑫結婚している女性アスリートの業績が「夫」に支えられたものと報じる(54.6%)

 ⑭男性アスリートを「~くん」などの愛称で表現(38.9%)

 ⑪女性アスリートを「~ちゃん」「~娘」などの愛称で表現(58.3%)

    ⑫既婚の男性アスリートを「パパアスリート」と表現(52.9%)

  男女ともに違和感を覚える傾向。

 ⑬既婚の女性アスリートを「ママアスリート」と表現(48.1%)

  女性が違和感を覚えるが、男性は覚えないが多かった。

 ※番号は順位です。

 

★分かったこと

・人柄や競技の様子には、ジェンダーの偏見を含む表現に違和感を覚えない人が多い。

・長期の鍛錬にスポーツの価値があると考えるほど、ジェンダーの偏見を含む表現に違和感を覚える傾向がある。

・反対にスポーツは個人の遊びや気晴らしと考えるほど、ジェンダーの偏見を含む表現に違和感を覚えない傾向が見られた。

・男女別では、男性より女性の方がジェンダー平等の意識が高かった。

・年齢別では、全体的に若者より高齢者の方が、ジェンダーの偏見を含む表現に違和感を覚える人が多かった。

 

 おかげさまで私も大分ジェンダー平等の意識が高まりつつあります。これからも心がけたいです。