昨日、昨年9月から子ども食堂の運営を開始した同じ区内にある居酒屋に行ってきました。お店は、我が家からブルーラインで3つ先の駅の下にあります。
実はこの店は、4月14日(木)の神奈川新聞にも紹介されました。
・定休日を除く毎日午後4時~5時半、中学生以下の子どもに無料で夕食を用意。
・利用者の多くは、親子連れの小学生。
・おかわり自由の白米とみそ汁に、揚げ物や野菜などのおかずを添えた定食を提供。
・食材費の一部は寄付金を当てている。
年金支給日に現金を渡す高齢者、事児あるごとに採れたての野菜を届ける農家。
・1枚200円の「夢チケット」購入で寄付。子どもはチケットを剥がして店員に渡して、1食分を受けとる。
・「おむすびの会」月1回開催。2個入りのおにぎりを子どもたちに無料で配布。
昨日も何組かの親子が食事をしてました。
「子ども食堂」については、No379(2019年7月9日)でも取り上げ、関心があります。今週読売新聞朝刊に「子ども食堂は いま」が6月8日から3回連載されました。
★子ども食堂
・ひとりで食事をする「孤食」などの解消を目指し、無料や安価で食事を提供する取り組み。
・「こども食堂」という名称は、2012年に東京世大田区で始まった活動が最初。
・全国には、少なくとも6014カ所(21年12月)。前年から1000か所以上増加。
数が多いのは、東京都(747)、大阪府(470)、兵庫県(373)
小学校区に対する充足率 沖縄県(53%)、滋賀県(48%)、鳥取県(43%)
・貧困家庭救済(5%)だけでなく、子どもの学習支援、高齢者の居場所、地域の交流拠点など役割は幅広い。
・約6割を市民活動などの任意団体や個人が運営している。
★子ども食堂が必要とする支援
1位 財政的支援 2位 食材の提供 3位 人材支援 4位 衛生用品の提供
★食堂名の工夫
・「子ども食堂」の響きに貧困のイメージがつくと来づらい。
「大家族ふるさと食堂」(川崎市川崎区)、
「てらこみーる」(川崎市中原区) 寺子屋とミール(食事)
・「あたしキッチン」(軽井沢) 元厚労相の小宮山さんら運営(5月17日朝日新聞)
★主食が買えないこと(「コロナ禍のひとり親調査プロジェクト」)
・よくあった(12%) ・時々あった(34%) 計46%(野菜63%。肉魚69%)
・ほとんどなかった(38%) ・全くなかった(16%)
・「休園・休校と物価高が追い打ちをかけている」(同プロジェクト)
★新聞に紹介されていた女性(51)の例
・10歳と17歳の子ども2人と暮らす。
・アルコール依存症だった元夫はDVがきっかけで逮捕、離婚。
・母は認知症で長期入院。頼れる親戚なし。
・倉庫内作業のパートで週6日勤務で手取りで月10万円弱。
・子どもが学校で濃厚接触者になるたびに出勤禁止。収入はさらに減るが、コロナ禍の今は転職も厳しい。
・新学期で出費の多い春には食事を我慢し、毎年5キロも体重が落ちる。
・携帯は契約が切れ、遠方でも自転車でフリーWi-Fiを探しながら情報をSNSでチェック。
・こどもを「置いていくわけにもいかないから、一家で死んじゃおうかな」と考えることもあるが「私が諦めたら終わり」と歯を食いしばる。
子ども食堂がまさに命綱ですよね。温かい世の中であってほしいと願います。
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