昨日は、「新しい形の学校」として、初めての小中高一貫校になる都立立川国際中等教育学校附属小学校のことを紹介しました。
「新しい形の学校」といえば、2月21日(月)朝日新聞朝刊に「英の名門校 日本へ続々」という見出しで、インターナショナルスクールの記事があったことを思い出したので、今日はこれに注目してみようと思います。
記事によると、インターナショナルスクールの開校が各地で相次いでいるそうです。ご存知でしたか?
★インターナショナルスクール
・主に外国籍の子を母国語で教育する学校とされるが、法的に明確な定義はない。
・①学校教育法に定められ、学習指導要領にもとづいた授業をする「一条校」、
②民族学校などを含む「各種学校」、③無認可の場合がある。
・文科省も正確な数は把握していない。
今年から来年にかけて、英国の名門が日本にも系列校を新たに作る予定。
★「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」(ハロウ安比)
・本家のハロウ校は、1572年開校。英国の名門私立校グループ「ザ・ナイン」の一角。
・チャーチル(元英首相)やネール(インド初代首相)を輩出。
・ロンドン郊外にあり、タイや中国の主要都市に次いで初めて日本につくる系列校。
・通うのは11~18歳。当初は生徒200人、スタッフ70人規模を目指す。
・スマホの使用を管理するなど生活面のサポートに力を入れる。
・スポーツや芸術の専門的な指導もある。
・IT企業のオフィスを思わせる教室、スキーやゴルフも楽しめるスポーツ環境。
・学費は寮費と併せて年800万円前後。(都内の私立中高6年間の平均学費460万円)
◎マイケル・ファーリ―初代校長の話
・最初に募集する生徒のうち、半分から3分の2を日本の生徒にしたい。
・ハロウの使命は、世界のトップで活躍する将来のリーダーを育てること。
・ハロウ安比はいまの日本が必要としている学校。
・英国「ラグビー校」も来年9月、千葉大(柏市)のキャンパス内に開校予定(バンコクに続く2校目の海外校)
・英国「マルバーンカレッジ」も来年9月、小平市に系列校を開校予定。
・「神石インターナショナルスクール」(広島県神石高原町)2020年開校。国内初の全寮制小学校。
・「白馬インターナショナルスクール」(長野県白馬村)今年9月開校予定。
★日本進出の背景
・2000年代以降、未就学児が英語に親しむ「プレスクール」と呼ばれる幼児教育施設が日本全国に広がった。
・継続して英語教育を受けさせたい保護者が、インターナショナルスクールを進学先の選択肢にするようになっている。
・卒業後は海外のトップ大学への進学も見据えている。
・海外展開を強化する英国の名門校が、次の市場として高所得層を中心にニーズが高まっている日本に目をつけた。
・外資系金融機関などで働く日本駐在員らにとっても魅力。
◎村田学さん(国際教育評論家)の話
・英語で質の高い教育を受けさせたいと考える保護者が増えている。
・外国の高度人材を呼び込むという国の方向性とも一致する。
・英国の名門校の主なターゲットはアジアの富裕層だが、コロナで先行きが見通せない部分もある。
・日本にもより質の高い教育を求める潜在的な需要はあり、インターナショナルスクールの存在感は今後強まるだろう。
質の高い教育って何でしょうね?英語が話せて、ITに強いこと?
富裕層出身、素晴らしい環境で育ったリーダーがつくる社会ってイメージできますか?
ヒーロー、ヒロインはこんな中から出てきませんよね。
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