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No弐-428  倍速視聴  

 5月26日(木)の読売新聞朝刊「くらし 家庭」欄の「広がる『倍速視聴』メリットと不安」の見出しが目に留まりました。

 「映画やドラマなどを早送りしながら見る『倍速視聴』が若い世代に広がっている」というのです。皆さんは、倍速視聴派ですか、しない人派ですか?

 

★動画倍速経験調査(昨年3月、全国20~60代の男女計1100人・クロスマーケティング)

・20代(約50%) ・60代(20%台)

 

★倍速視聴派の声

・見たい作品がたくさんあり、標準速度だと時間がかかるので疲れるし、飽きる。

・倍速なら通勤や入浴中の合間に見られて、効率が良い。

・ニュースも内容は深く理解できなくても、世間が気になる話題も網羅したい。

 

★なぜ倍速視聴が広がっているのか?(稲田豊史さん・ライター)

・動画配信サービスが安価に視聴できる作品数が急増した。

・タイムパフォーマンス(時間対効果)を求める。(LINEやSNSのチェックの時間がいくらあっても足りないが、最新の話題にも取り残されたくはない)

 

★疑問や不安の声

・「作品を『鑑賞』せず、欲求のまま『消費』する習慣は疑問」(稲田さん)

 

◎脚本家の立場から(小林雄次さん・「ウルトラマンマックス」「さざえさん」)

・主人公がピンチに追い詰められた末に勝利するから感動が大きくなるように、脚本家は視聴者を引き付けるため、ストーリーに緩急をつける。

・ところが、暗い話は「停滞」、沈黙シーンは「無意味」と捉えられるー。

・映像作品は「時間の芸術」とも言う。見たいところだけを見ると、作者の意図が伝わらない。

 

◎脳科学の立場から(松田哲也教授・玉川大脳科学研究所・認知神経科学)

・人は作品の登場人物のやり取りから、実生活に役立つ対人スキルなどを学ぶ。

・例えば、「いいよ」など同意の返事一つとっても、相手の返答までの間や目線の動き、頬のこわばりなど、様々な情報から同意の程度を読み取ろうとする。

・倍速だと細かい情報を見落としてしまい、推察力などを習得する機会を無意識のうちに失う。

・倍速視聴は効率的だが、得られる情報は減り、感情移入しにくくなる場合がある。

 

 私も時々倍速したくなりますが、もう少し味わおうと思います。