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No弐-416 教育情報

 今日は、最近の教育情報が小さい記事だったので、まとめて紹介します。

★マスク問題「体育授業 屋内外ともマスク不要」(5月13日 朝日新聞)

・末松文科相は、12日の参院文教科学委員会で、夏を前にした児童生徒のマスク着用について「これから夏季を迎え、マスクを着用することで熱中症のリスクが高まる」と指摘。

体育では屋内外のいずれもマスクは不要と答弁。 

・文科省の新型コロナ対応の学校向けマニュアルでは、マスクを「十分距離が取れないときは着用すべきだ」とする。

一方、「気温・湿度が高い日は外す」「体育では必要ない」と示している。

 

★残業・勤務時間書き換え問題

「勤務時間 少なく書き換えを教員の17%『求められた』(5月14日 朝日新聞)

「教員に『勤務少なく申告を』」(5月15日 読売新聞)

◎調査(昨年11月、公立小中校の管理職を除く教員924人Webで実施 内田良教授)

・「この2年ほどの間に書類上の勤務時間を少なく書き換えるように求められたことがある」 小学校15.9%、中学校17.2%。

これは、6人に1人が、勤務時間の記録を少なく書き換えるよう求められたことになる。

・「勤務時間を正確に申告しない」小学校(平日12%、土日43.0%)、中学校(平日14%、土日27.6%)

・持ち帰り仕事を含めた残業時間は月平均105.6時間。「過労死ライン」とされる月100時間を超えた。

 

★休憩時間確保問題 「教員の半数『休憩ゼロ』」(5月15日 神奈川新聞)

 同調査では、小学校教諭の「休憩ゼロ」は51%。1日45分以上の休憩が取得できているのは6%、平均9.4分。

中学校教諭の「休憩ゼロ」は47%。45分以上は12%、平均14.6分。

 

★内田良教授(名古屋大・教育社会学)の話

・教員の勤務時間は正確に把握されていない。文科省はまず総業務時間を調査してほしい。

・過少に申告しても教員の給料に影響が出ないことや管理職が長時間労働に取り組む教委に忖度する動きが広がっている現状もある。

・休憩が取れないほど「見えない残業」が増えた。

・学校では業務量が多いまま勤務時間を減らすことが求められている。

・働いた対価を支払うよう給特法を改正して業務量を削減すべきだ。

 業務量を減らして、教材研究する時間、子どもと向き合う時間をどう確保するかですね。