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No弐-415  学校の制限緩和

 今日の朝日新聞朝刊の「学校、少しずつ制限緩和」の見出しが目に留まりました。

・各地の学校で、新型コロナ対策による活動制限を緩める動きが広がっている。

・感染が収束しないまま日常を取り戻そうとする背景には、長期間の制限が子どもに及ぼす影響への危機感がある。

 

★修学旅行

・20年度 都内の公立中約600校の大半が中止。

・21年度 約250校が実施。

・22年度 ほぼ全校実施予定。

・練馬区のある中学校では、20年度は中止、21年度は10月予定を延期し、3月に1泊2日の短縮日程で実施、今年度は今月先週10日へ宮城・岩手へ2泊3日で実施。

 

★集会

・品川区のある小学校では、3月まで週1回全校朝会を各教室オンラインで実施、4月から校庭で実施。

 

★文科省のマニュアル(4月更新)

・対面のグループワークや室内での合唱などリスクの高い活動に注意を呼びかけつつ、

感染が落ち着いた地域では、こうした活動の再開を検討するように促している。

 

★緩和にかじをきる自治体(千葉県教育員会)

・4月、県内の公立学校に向け、基本的な感染対策をしたうえで活動制限を大幅に緩和するよう求める通知を出した。

・グループ学習や校外学習を「基本的に実施」と明記。

・運動会は「多様な種目」を実施、給食は「対面での黙食も可」

 

★緩和に慎重な自治体(さいたま市)

・部活動の合宿をなるべく控えるよう求める。

・運動会は、昨年同様に種目制限による短縮などがある見込み。

 

 判断材料が曖昧だから、緩和への対応に差が出てしまうのですよね。

 

★学習意欲調査(東大社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所)結果

・21年7~9月、全国の小4~高3(約1万人)回答。 

・「勉強しようという気持ちがわかない」

 54.3%(過去最高)、50.7%(20年)、45.1%(19年)

 小4~6年43.1%、中学生58.6%、高校生61.3%(いずれも過去最高)

 

★佐藤香教授(東大・教育社会学)

・友人との接触や遊びが制限され、給食時も黙食を求められるなど学校生活の楽しさが減少し、勉強に対する意欲も低下した可能性がある。

・学校が可能な限りの制限緩和を判断できるよう、小学校区ごとに感染状況などきめ細かな情報を提供する必要がある。

・感染拡大期でも教員がICTを駆使して子どもに楽しく学んでもらうためのノウハウを身につけられるよう、授業準備や研修に振り向ける時間的な余裕を作り出すことも急務だ。

 

「制限緩和」と「時間的余裕確保の急務」は大賛成です。