GWも終わり、いよいよ本格的に1学期(前期)のスタートですね。忙しい実態から少しでも抜け出し、一人でも多くの子を伸ばす時間を確保してください。
朝日新聞「教育」欄に、スポーツ競技団体が学校との結びつきを強め、学校体育の現場で広めている実践例が2回に渡って取り上げられていたので紹介します。
①「痛くないから楽しいサッカー」(4月27日)
・日本サッカー協会主催の小学校の教員向けの研修会。
・研修会は1回あたり実技が60分、講義が30分の計90分。
・講師は現役の教員や長く子どもたちのサッカーを指導するコーチ。
・日本協会がこの研修会を始めたのは2014年から。21年までに計150回開催。延べ3300人以上参加。
・08年の学習指導要領改訂で体育の授業で必須の扱いだったサッカーがボール運動の選択種目の一つになったことがきっかけ。
・いつか授業で採用されなくなるかもしれないという声が業界内で上がった。
・学校現場でもサッカー離れが危惧されるようになっていた。
★子どもたちのサッカー嫌いの理由
・ボールが硬くて足が痛い。
・ルールが分からない。
・ボールがコートの外に出て、拾いに行ってばかりでつまらない。
★研修会の内容の工夫
・ウオーミングアップでは鬼ごっこや5、6人で手をつないでボール運び。
・技術の習得は二の次で、一人一人が楽しめるメニューを中心に組み立てる。
★ボールの工夫「新聞ボール」
・新聞紙を1枚ずつキャベツのように重ねて丸めていき、ポリ袋に入れて粘着テープで止めて、形を整える。
・硬くないから、蹴っても自分の足は痛くならない。
・新聞ボールが誰かの体にぶつかってもケガの心配はない。
サッカーは足を使うので技能差、男女差が大きい運動です。私は、スポンジ・サッカーボールをよく使いました。ない場合はボールを転がしやすいように空気を少し抜いておきます。
ついサッカーが上手な子中心の用具、コート、ルールに陥りやすいので気をつけたいです。
まだサッカーのシーズンではないですが、ゲームやボール運動は、どの子も楽しめる用具、コート、ルールの工夫という視点が大事です。
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