5月2日(月)の朝日新聞朝刊「働く」は初任給の変化を取り上げていました。
経団連が昨年主に大企業を対象に調べた平均額は約22万円。私の初任給は12万円前後だったように覚えています。皆さんはいくらぐらいなのでしょう?
★旭酒造(純米大吟醸「獺祭」)
・大卒の初任給を今春、21万円から30万円に大幅アップ。
・30万円の初任給を手にしたのは、酒造りに携わる製造部門に入った大卒新人16人。
・「『いいものをより安く』ではなく、飛び抜けていいお酒を造る覚悟を持ってもらうために引き上げた」(社長)
・「基本給倍増計画」(2022~26) 主に製造部門で働く社員対象
入社1年目(基本給の原則2%)、2~4年目(同10%)、5年目(同11%)、その後も原則2~3%引き上げる。
・品質が上がれば高い酒もよく売れて給料が上がり、社員のやる気も高まってさらに品質が上がるという「好循環」をめざす。
★バンダイ(玩具大手)
・今週、初任給を30%引き上げ。大卒、院卒とも29万円(6万6千円増)。
・月給のウエートが高まる分、ボーナスは抑えられる。
・業績が同じなら新制度も旧制度も年収はほぼ変わらない。
・固定給である給与が増えることで社員は生活設計しやすくなる。
★くら寿司(回転すし大手)
・海外展開を担う人材を集めるための新卒年収1千万円の「エグゼクティブ採用」。
・20年春、数千人の応募者から数人が入社。
周囲から特定されない仕組みのもと、店舗や本社部門で他の新卒よりもはやい成長を求められる。
コロナ下でも売り上げを伸ばす改善策を提案するなど、すぐに実績をあげている。
入社翌年も1千万円を維持している人がいる。
・21、22年春の採用はゼロ。
★メルカリ(フリマアプリ大手)
・内定者ごとに「スキル(技能)やバリュー(価値)」に応じた年収を示す。(全職種対象)
・内定前のインターンに出した成果も判断材料。年収は入社直前に見直され、再提示。
・大学での研究成果で「昇給」も可能。
★山田久さん(日本総研副理事長)の話
・2018、19年は初任給の平均額(大卒)は比較的高い伸び率。人手不足で売り手市場。
・コロナ禍で20年は伸び率が低くなったが、21年春入社は回復。
外食や観光など一部業種は厳しいが、企業全体では業績は悪くない。
・21年は平均額は伸びたが、引き上げた会社は3割弱(前年4割)で、引き上げる会社と引き上げない会社の二極化が進んでいる。
・22年春の調査結果が出ていないが、初任給の引き上げは続くとみている。
・デジタル化や脱炭素化と言った産業構造の変化に対応した人材を企業は欲しがっている。 この動きはベンチャーやオーナー企業の一部にとどまり、広がりは感じられない。
・厚遇で採用した新卒も成果が上がらなければ、配置転換で給与ががくっと下がる可能性がある。多くの大企業にとってこうした制度は採用しにくい。
・飛び抜けた厚遇で迎え入れる場合は、別会社や新たな部署などをつくり、賃金体系を変えるのが主流。
・教育や職業訓練の制度は欧米とは異なり、初任給に差を付ける動きが一気に広がるとは思えない。
・経済システムが根底から変わっていけば、雇用制度が一気に変化をする可能性もある。
今日の記事を読んで、転職して挑戦したくなった人はいますか?あまりいないのでは?
働きにあった給料をもらえるのは理想ですが、教職ってお金には代えられない喜びがあるから辞められないですよね?
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