3日目です。今日も、読売新聞朝刊に「デジタル教科書を問う 端末導入1年」からです。
今日は「健康への影響」に注目です。
韓国では、2008年にデジタルを試験的に導入、2015目に全面移行したのですが、教育関係者や保護者から視力の悪化とネット依存の懸念が噴出し一時停止し、16年から計画再開しました。(No896)
文科省の調査(2019)では、小学生の「目の疲れ」は、小学生(32%)、「体調悪化」(20%)ということが分かっています。
③「児童『目がもうだめです』」「使いすぎ 視力低下恐れ」(4月20日)
・昨年5月、都内の4年生、総合的な学習の時間。2コマ連続で植物について端末で調べ学習。授業中、女子児童が「目がもうダメです」と訴えた。
・「席が遠いと黒板が見えない」と前列を希望する声が目立つようになる。
★デジタル教科書と目の疲れ(文科省の研究事業)
・「目に疲れを感じる」 デジタル(21.8%)、紙(14.2%)
・大阪府の4年生男子児童。端末を持ち帰るようになってから視力が1.2→0.3。
学童保育帰宅後6時~8時までプリグラミングアプリで遊ぶ。土日は朝から晩まで使用。
★デジタル教科書に関する指針(2021年3月改訂 文科省)
「目と画面の距離を30㎝以上離す」、「30分に1回は20秒以上画面から目を離す」、
成長段階への影響や家庭の使用状況も異なるため、利用時間を示していない。
★学校保健統計調査(19年度 文科省)
・視力1%未満の子ども 小学生(34.57%)、中学生(57.47%)、高校生(67.64%)。いずれも過去最高。
★台湾教育部の統計
・両目平均視力0.9%未満 小学1年(26%)、高3(82%)。
・近視の子どもは、そうでない子どもの倍以上、パソコンなどを使用。
・台北市のある小学校では、端末の仕様の目安は1日2コマに制限。使用時間は平均十数分程度。
・台湾では、今年9月から3人に1台を目指して端末を配布するが、紙の教科書も維持。
・「子供の身体は成長を続けていて、外部の影響を受けやすい。端末の使い過ぎは近視や運動不足、生活リズムの乱れにつながる恐れもある」(原光彦教授・和洋女子大・小児科学)
私も毎日午前中パソコンと向き合っていますが、やはり目は疲れます。子どもには、制限は必要かもしれませんね。
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