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No弐-394 デジタル教科書5

  4月も最終週に入りました。来週はGWが待ってます。もう一息です。

 先週、読売新聞朝刊に「デジタル教科書を問う 端末導入1年」(4月18日~21日)が4日間連載されました。今週は、まずこれを話題にしようと思います。

 「デジタル教科書」については、読売新聞で2020年12月1日から5日間取り上げられ、No890、895、896、899で紹介しました。

・韓国、米国、英国、中国、台湾など20か国以上の国や地域がデジタル教科書の作成や学習用端末の配布を進めている。

・文字の拡大や縮小、読み仮名を振るなどの機能は、視覚障害の子供や、日本語が不慣れな外国人に特に有効。

・学力向上の効果や端末、通信設備の維持コストなど、クリアすべき課題が山積み。

・海外では、学習効果に疑問視されるとして白紙に戻した学校や、巨額の費用負担に運用を見直した例も少なくない。

 

 ①「周囲に悪影響 学校懸念」「依存の広がり 専門家警告」(4月18日)

・3月上旬、都内の5年生。総合的な学習の時間。1人の男子児童は、調べ学習中にインターネットの無料ゲーム。

・高学年の間では、端末でプレーできるゲームの情報が出回り、授業中ネットのゲームやマンガにはまる児童はクラスに4、5人はいる。

 

・北陸地方の中学校のデジタル教科書を使った授業。一部は端末で授業に関係のないネット動画を見ている。

 

★学習以外で端末が使用されたケース(読売新聞アンケート調査)

・学習と関係のないサイト(52.3%)、ゲーム(47.7%)、ユーチューブなどの動画(47.4%)、チャット機能(24.6%)

・目的外使用場所 「家庭」(54%)、「授業中」(41%)

 

・都内の児童(公立小学校)は、自宅に持ち帰った端末でわいせつ画像視聴判明、原則端末は学校保管に。

・少なくとも2割の学校では、自宅へ端末を持ち帰らせていない。

・不適切サイトの閲覧は「フィルタリング」で制限されているが、ネット上には解除方法が出回る。

 

・小学生がネット利用する媒体「学校に配布・指定された端末」(50%)。スマホ(39%)より上回る。(内閣府21年調査)

・中高生の7人に1人がネット依存の疑い。小学生に広がる恐れ。(厚労省調査)

・スペインでは、端末を支給された子どもは、そうでない子どもに比べて、全分野で成績が低下したという報告もある。