4日目です。今日も朝日新聞朝刊の「いま先生は 第2部 勤務の『線引き』は」から「学校現場の実態」に注目してみます。
②「育休中に採点 校長は黙認」(3月28日)の記事から
★女性(30代)教諭(関東地方の公立中学校)
・数年前の年度末、2人目の子の出産予定日を2カ月後に控え、産休に入る日が間近に迫るが、代わりの先生がみつからない。
・産休や育休時の代わりが見つからない背景には、教員採用試験の受験者が減り、倍率が低下していることがある。
・1日に5コマほど授業をし、空き時間には授業準備や採点、運動部の副顧問も担った。
・産休に入る日が近づくと、授業で使うプリントをつくりためて同じ教科の担当教諭に個別に引き継いだが、学年末試験の採点はどんなに急いでも6時間はかかるからから引き継げなかった。
・管理職は調整してくれないので、仕方なく自ら校長に「私が採点してもいいですか」と言ったが、とめなかった。
・産休開始後の平日昼、夫には止められたが、生徒に見られないように職員室に通った。
・「産休中に仕事をしなくてもいいように何か配慮をしたのか」とスマホのメモ帳につづった。
・昨年の夏に職場復帰。慌ただしい日々だが、「やっぱり休んでいるよりも充実感がある」
・できるなら、ずっとこの仕事を続けたい。だからこそ、職場をよりよくしたい思いがある。
④「部活に追われ 残業100時間超」(3月30日)の記事から
★男性(35)教諭(首都圏公立高校)
・サッカー部の副顧問、地域大会(自校開催)準備のため同年代の正顧問と一緒に出勤。
・得点板、ボールの点検、他校のための飲み物用意、審判、後片付け。
・夕方までほぼ休憩なし。10時間近く働く。
・新人戦、インターハイ、リーグ戦…。高校サッカーは季節に関係なく試合がある。
・多くは日曜日で、前日は必ず練習がある。
・昨年6月、完全に休めたのは1日だけ。
・夏休み中は試合が続き、土日どちらかは休むが、連休はお盆前の3日間だけ。
・授業は週に18コマ。受験する高3生の授業もあり、空きコマは準備に追われる。
・放課後は毎日のように会議。資料作りも必要。退勤が午後8時ごろ。
・文科省が禁じているはずの月100時間を毎月のように超える。
・「今後、体力も落ちるかもしれない。そうなったら同じ働き方はできない」
★都立高校の時間外労働
・月80時間を上回った教諭 6.9%(19年10月)→10.2%(20年10月)増加。
中学も高校も忙しい実態は同じですね。
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