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No弐-389  学校現場の実態7

  3日目です。今日も朝日新聞朝刊の「いま先生は 第2部 勤務の『線引き』は」から「学校現場の実態」に注目してみます。

 

③「『妊娠は夏以降に』失意の退職」(3月29日)の記事から

★女性(30代)教諭(関東地方の私立小学校)

・2018年の春、荒れたクラスの学級運営や保護者対応に疲れ果てていた。

・「担任からおろしてほしい」。管理職に何度も訴えたが、「自分のためにも乗り切って」

・2019年春、2年ほど不妊治療をしていることを管理職に打ち明けた。

・「妊娠は夏以降に。年度途中で産休に入るのは保護者の心証が悪いので避けて」

・コロナ禍で負担が一層増すなか、その後も勤務を続けたが、もう限界。およそ10年で終止符を打った。

 

・朝7時すぎに出勤し、夜9時まで学校に残り、休日出勤までしても、きりがないほど仕事があった。

・保護者対応や、私立校ならでの悩み多かった。

・「同じ学費を払っているのに、隣のクラスと指導内容や授業の質が違う」

・子ども同士のトラブルでは、被害児童の親から「『対処している』と言うが、何も変わっていない」

・他の保護者から「特定の保護者に振り回されるのは、いかがなものか」

 

・勤務校では同時期に3人が退職。キャリア10年前後の30代女性ばかり。「ワンオペ育児」との両立や、過労による体調不良に苦しんでいた。

★離職者の増加(「学校教育統計調査」文科省)

・20~40代の離職者の割合増加

 約1.69%(13年度)→約1.75%(16年度)→1.83%(19年度)、20代はいずれも約2.5%。

 

 いかがですか?周囲にもいらっしゃいませんか?

 辞める前に相談できる人が身近にいなかったのでしょうか?

 人のことまで気も回らないかもしれませんが、職場が何より救える場であってほしいと願います。