あっという間の2週間が過ぎ、4月後半が始まりました。働き方改革と逆行している現場の実態を聞く度、頭が下がります。今週は「学校現場の実態」に焦点を当てます。
昨年秋、朝日新聞朝刊に「いま先生は 第1部」の連載が始まりました。「本来の仕事である授業に注力できない現実を報告し、学校現場の働き方を考えます」に注目しました。
No弐-247(11月29日)では、2人の若い先生の悩み、249(12月1日)では、保護者の要求、部活動の問題点、251(12月3日)では研究授業を止められて退職した先生の話、259(12月6日)は小川正人名誉教授(東京大)の長時間労働の背景を紹介しました。
その後2月15日(火)に「いま先生は 反響編」が載りました。一連の記事に150通のメールや手紙が届いたそうです。
★女性(50)の先生(甲信越地方の公立小学校教諭)
・朝、ベッドから起き上がれない。突然耳が片方聞こえなくなる。
・仕事のストレスから数年前に抑うつの症状が出て、1年間休職。
・いとどは復帰したものの、その後「パニック障害」と診断され、再度の休職。今年3月退職。
・負担になっていたのは、事務作業と保護者対応。
授業時数の報告や保護者へのアンケートなど管理職や教育委員会に提出する報告書。
保護者からの日常的な要求電話。
「○○という保護者が気に入らないからどうにかして」
「子どもの様子が気になるので毎日電話で報告してほしい」
★男性(30代)の先生(東京都の公立小学校)
・学級担任として、子どもが学校にいる午前8時前から午後4時まで気が抜けない。
・休み時間は子どもの悩みや人間関係などを見ようと、なるべく教室で過ごす。
・週に数コマの空き時間はテストの採点や宿題のチェック。
・放課後までトイレもいかないこともざら。
・放課後は会議や事務作業など、優先すべき仕事がある。
・保育園児の子が生まれてからは、共働きの妻と家事を分担するため午後5時退勤。
・手が回らくなった授業準備は、午前5時半ごろに出勤することでカバー。
★若手ケアの時間
・近年の大量退職の影響で、学級担任の多くを20代や採用試験合格前の若手講師を占めるが、放課後に時間がなく、経験の浅い教員のケアに時間を割けなくなった。
いかがですか?珍しいケースではなく、共感されている方も多いでしょう。
ぜひ過酷な勤務実態から一人でも多く、抜け出してほしいのです。応援してます。
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