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No弐-386 国道数字の秘密

 先週No弐-379で「東京の環状道路」を紹介しました。これをきっかけに、道路の関心が高まると、昨日の日本経済新聞土曜版「NIKKEI プラス1」の「くらし探検隊」に「国道の番号」の記事を見つけました。今日は、これを紹介します。 

 

★日本橋

・明治時代にこの橋が、全国の国道の起点と定められた。

・車道中央にブロンズ製の元標が埋め込まれている。

・北西の広場にはレプリカが設置され、「日本国道元標」の文字。

・横には仙台市まで350km、大阪まで550kmなど、全国の主要都市までの距離が書かれた2つの里程標。

 

★国道の数字の歴史

・初めて国道の番号が付いたのは明治時代。

・政府が主に日本橋と港や陸軍の施設、都道府県庁をつなぐ国道に1~44まで付けたのが始まり。

・第2次世界大戦までは物資輸送の主役は鉄道。本格的に道路が整備されたのは戦後。モータリゼ―ションが進み始めてから。

・1952年制定の新道路法により、国の中枢地域を結ぶ幹線道路を1級、それ以外を2級と分けて整備。その際、付けられた番号が現在の数字の基となっている。

 

★国道の数字の仕組み

・1級国道には1.2ケタの番号、2級国道には3ケタの番号。

・1級国道の1~12号は国土の骨格となる縦貫国道。

・13~35号は12号までに連絡されていない都道府県庁所在地などを結ぶ道路。

・36~40号は北海道の道路。

・1号は東京~大阪間、2号は大阪~北九州間、3号は北九州~鹿児島間、4号は東京~青森間、5号は函館~札幌間。

・13~35号は北から順に番号を振られた。

・その後、第2次指定(1958)で名古屋~富山間に41号など3ルート追加。

・第3次指定(1962)で未指定県庁所在地などにつながる主要道路を北から44号~57号。

・沖縄返還(1972)を鹿児島~那覇間を58号。それ以降2桁番号打ち止め。

 

・2級国道は当初101~244号の144線が北から順に割り当てられた。

・その後、数次にわたって追加指定。その都度、北から番号が付けられたため規則性が薄れ、1964年に1.2級国道の区分は廃止され、一般国道に統合。

・現在国道は1号から507号まである。

・59~100号欠番。国道の使指定は3ケタの番号と法改正されたため。 

・109-111号、214~216号は欠番。他の国道に統合されため。

 

★高速道路の番号

・2017年までは「東名」のように漢字表記しかなかったが、増加する訪日外国人が車を運転する際、混乱しないように番号を振る。

・東名と名神「E1」、山陽「E2」、九州「E3」、東北「E4」。

・EはExpresswayの頭文字。数字は高速道路に沿った国道の数字。

・3ケタの数字は付けないことになっており、現在「E98」まである。 

・新東名や新名神は「E1A」と最後にAがつく。

・環状道路は番号の頭にCがつく。首都高都心環状線「C1」中央環状線「C2」東京外環自動車道「C3」

 

★トリビア

・最も長い国道 4号(東京~青森)約742km。

・最も短い国道 174号 神戸港と2号を結ぶ約187m。

・海上国道 58号(鹿児島~那覇)約850kmのうち600km強が海上区間。

 

 どれか1つ「授業のまくら」に使えそうですか?