少し古くなりましたが、読売新聞朝刊に「子ども『ニュースの読み方』調査」(1月27日)の記事があったのを思い出しました。
読売新聞社と電通総研の共同調査から「学年が上がるにごとにSNSでニュースに触れる割合が増え、発信元を確かめずに情報を受け入れている子どもが半数近くに上がっている現状」と「情報を吟味して吟味して真偽を見極める力を養う『ニュース・リテラシー教育』の必要性」が強調されていました。
★メディアや人からニュースを知った時、信じられるか?
・家族(96.5%)、先生(94.3%)、友だち(86.9%)
・テレビ(94.1%)、新聞(87.9%)、ラジオ(81.1%)、スマホ(74.6%)、SNS(48.9%)
★SNSから入手したニュースは信じられるか?
・小4(40.0%)、小6(50.5%)、中3(53.6%)
◎子どもたちの間で一定程度、SNSに信頼がある。
テレビ、新聞はSNSより信頼度が高い。さらに信頼されているのが家族。
子どもたちにとって身近な存在である親や先生などの影響が大きい。
★自分のスマホをいつでも使えるか?
・小4(34.4%)、小6(47.3%)、中3(84.3%)
◎首都圏では、災害への備えや塾に通っていることなどから小学4年くらいから自分のスマホを持たせるのが普通になってきている。中学の入学祝いに贈るケースも増えている。
★見聞きしたニュースを誰と話すか?
・家族(82.3%)、友だち(57.5%)、先生(24.5%)、それ以外の知り合い(29.1%)
★家族と「よく話す」と答えた子どもの情報の発信源を確かめる割合
・小4(35.7%)、小6(49.5%)、中3(53.2%)
「あまり話さない」と答えた子どもの情報の発信源を確かめる割合
・小4(10.0%)、小6(16.2%)、中3(27.8%)
◎家族や学校の先生とニュースにについてよく対話する子どもほど、学年が上がるにつれて情報の発信源を確認するようになる傾向が浮かび上がった。
◎米国では家庭で親子がニュースについて話すことの大切さやリテラシーを高めるのに有効だと指摘しており、日本でも重要。(坂本旬教授・法政大・情報教育論)
★奥律哉氏(電通総研フェロ―)の話
・ネットやスマホでニュースを見聞きする際、そのニュースの発信源を確かめない児童・生徒がどの学年も45%前後、一定数いることは最も気になる。
・友達の影響が大きくなるのも特徴。
「友達から聞いたニュースを信じられる」小4(80.8%)→中3(85.7%)増加
「ニュースを友達と話す」小4(42.9%)→中3(68.0%)増加
・友だち、スマホ、SNSは完全に連動しており、リテラシー教育が必要になってくる。
・リテラシーの習得は教育と表裏一体。
・学校の先生や親の影響は大きく、落語のまくらのように毎日5分でもニュースをうまく話す学級担任のクラスの生徒は、世の中の見え方、視野が随分違ってくると思う。
・若者の国語力もかなり心配だ。
・新社会人や大学生の中には、文脈を十分に確認することなく読んでいるケースも見受けられる。
・SNSでも誤読で簡単に炎上が起こる。
・国語は全ての基本で、論理的な思考を鍛える教育をしないと情報を選別する能力も得られない。
同感です。
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