· 

No弐-381 佐々木投手の偉業

  昨日は新聞休刊日でした。今日の新聞は、各紙一昨日の佐々木朗希投手の快挙を伝えていました。実は私は、相撲は若隆景、野球は佐々木朗希投手のファンです。

 いつものように見出しに注目してみましょう。

・「朗希 球史の怪物」「新記録13連続K」「不屈の朗希 覚醒」(読売)

・「朗希 狂いなき105球」「『花開いた』『通過点』佐々木朗投手完全試合 ファンら感嘆」(朝日)

・「佐々木朗 異次元の剛球」「記録ずくめの偉業」(神奈川)

・「LOCK ON PERFECT ROKI」「20歳今季2勝目は記録ずくめの偉業」「『令和の怪物』の旅は始まったばかり」(スポーツニッポン) 

 皆さんは、どの見出しが好きすか?

 

★朗希投手の記録

・「13者連続三振 世界新」「19奪三振 日本タイ」「毎回奪三振で達成 史上初」「初完投で達成 史上初」 「20歳5カ月 最年少」「完全試合 28年ぶり16人目」

 

★朗希投手のエピソード

・岩手県陸前高田市出身。小学3年生の時、東日本大震災で父(当時37歳)、祖父母を失った。

・自宅は津波に流され、母方の親族が住む大船渡市に移り住んだ。

・中学時代は身長が一気に20㎝ほど伸びる。腰を痛めて医師に「投げられないかもしれない」と言われたことがあったが、それからは故障を避けるために入念なストレッチを続けている。

・大船渡高進学後も「身長が止まるまでの間に無理すると故障しやすい」との専門家の意見を受け、登板機会を制限。

・2019年、高校3年夏の岩手大会決勝は登板を回避。敗退して甲子園出場を逃す。

・準決勝からの連投による故障リスクを考慮した監督判断に、泣きはらした目で「すごくありがたいこと。その分、将来活躍しなきゃと思う」と誓った。

・ロッテの選手寮に入った際は、筋肉の仕組みや働きを解説する本を持参した。

・プロ1年目も公式戦に登板せず、体作りを優先。

・2年目も登板間隔を空けた。

・1m90㎝の長身で左足を高く上げるダイナミックなフォーム。それを支える「胸郭」のストレッチに時間を割く。上体の柔らかさが長い腕のしなりにつながり、直球の威力が増している。

 

★育成方法 企業も関心

・新卒の成長に時間がかかる前提で向き合う必要があるのは企業も同じ。

 目先の利益のために社員を都合よく利用するのではなく、社員が将来的に大きく成長できるような機会を与えていくのが大事。

 (鬼頭伸彰さん・人材サービス会社「ディップ」最高人事責任者)

 

・佐々木投手の育成については企業経営の観点から見ても興味深い。

 企業の人材を巡ってこれまで重視されてきたのは「採用」だったが、少子高齢化の影響で最近は「育成」が重視されている。

 一定の成果をあげながらも希少な人材をつぶしてしまう上司は評価されない。

 就職活動の際に入社してどう成長できるかを考える若者は多い。

 長い目で個人を大切にしない企業は生き残れない状態にある。

 佐々木投手の育成方法は若者をどう育てるのかと言う意味で大きなテーマを投げかけている。(曽和利光代表・人材研究所)

 

 教育界も若手の育成方法を見習う必要がありそうですね。