昨年4月13日の朝日・読売両新聞朝刊に「ヤングケアラー」の記事があり、「No弐-18 ヤングケアラー(2021年4月14日)で紹介しました。
法令上の定義はないが、「家族やきょうだいの世話、家事、労働など本来大人が担う役割を日常的にしている18歳未満の子」(厚労省)と書いてありました。
昨年は、中学2年生と高校2年生が対象で、「世話をしている家族がいる」のは、中2(5.7%)、高2(4.1%)でした。
今月7日に公表した厚労省の調査では、小学6年生と大学3年生が対象で、小学生を対象にしたのは初めてで、小6(6.5%)、大3(6.2%)でした。
皆さんはこの数字を見てどう思いますか?今日は先週各紙がこの調査結果を取り上げていたので紹介します。
★小学6年生のケアの対象と実態
・きょうだい(71.0%)、母親(19.8%)、
・父母の健康状態は「分からない」(33.3%)
・遅刻や早退をたまにする・よくする(22.9%)
・世話をしている人の健康状態がよくない・あまりよくない(4.6%)
★小学6年生の世話の内容
・見守り(40.4%)、家事(35.2%)、きょうだいの世話や送り迎え(28.5%)
★小学6年生が世話をしている頻度
・ほぼ毎日(52.9%)、週に3~5日(16.0%)、週に1~2日(14.4%)、1か月に数日(5.5%)
★小学6年生が世話をしている時間
・1日7時間以上の世話(7.1%)
・ケアが7時間以上の子は「たまに欠席する」(28.9%)
★小学6年生が周囲に相談した経験
・経験あり(17.3%)
・「誰かに相談するほどの悩みではない」(72%)、「相談しても状況は変わらない」(13%)
先日の小学校高学年の中等度以上のうつ症状は、9%いました。ヤングケアラーも30人学級なら2人いるということになります。こちらも目を配る必要がありそうですね。
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