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No弐-376 笑顔と対話の確保を

  昨日は、子どもたちの出会いはいかがでしたか?お互いに素敵な1年になる予感がしたでしょうか?

 先日、退職後に講師として働いていた先生が、「コロナになって、一日マスク生活になって、ほとんどの先生から笑顔が見られない」という話を聞いてひやっとしました。

 マスクがあっても笑顔を意識していきませんか?その笑顔で救われる子だっているのですから。

 

 昨日の読売新聞朝刊にあった「マスク下の学校生活」からです。見出しは「『顔』合わせる学級へ 工夫様々」でした。

★「2年に及ぶコロナ下の児童生徒への影響」読売新聞調査(全国121教育委員会)

・回答で目立ったのは、マスク着用の影響。

・感染予防のためにほぼ一日中付けているため、集団生活の中で、子どもたちがコミュニケーション能力を身に付ける機会の減少を懸念。

・「マスクで表情が伝わりにくい。子供と教師、子ども同士の信頼関係が築きにくい」(高松市教委)

・「給食の時間も同じ方向を向いて黙食しなければならず、会話をしながら食事を楽しめない」(金沢市教委)

・「地域住民を招いて行う授業や交流も減り、豊かな感性を育てる機会が減った」

 

★対話の確保を工夫する自治体

・渋谷区 濃厚接触者になるなど、児童生徒が一人でも欠席した場合、授業のオンライン配信を実施、ネットで課題を送付。

 音楽や図工でも。タブレット端末で教諭が会話をしながら、授業を進める。

・札幌市 学級閉鎖が起きた際、オンライン授業だけでなく、昼食も担任とクラスメートが画面越しに顔を合わせて、一緒に食べる。

・福井県 1月から県内の小学校でスクールカウンセラーの配置時間を増やす。

・神戸市 悩みを大人に相談するように促す子供向けの動画を制作。

・三鷹市の小学校 先月「6年生を送る会」を3年ぶりに体育館で実施。

 卒業式では卒業証書を受け取った後、マスクを外して同級生や保護者に素顔を見せた。

 6日の入学式も体育館で通常通りに実施予定。

 

 気になるのは自治体によって差があること、管理職の意識に差があることです。感染防止を重視するあまり、教育の使命を見失ってはいけません。